ドローン関連株への注目が、一気に高まっています。
直近では、産業用ドローンを開発するProdroneが、豊和工業の敷地内に量産工場を新設すると発表。豊和工業もProdroneへの出資を決めたことで、株価はストップ高まで買われました。
「ドローンの量産工場」という材料だけで、これほど大きく資金が動く――。
そんな相場を見て、まろぴーが気になったのがFIGです。
FIGといえば、最近はAI半導体の検査工程で使われる自動化装置が注目されています。しかし調べてみると、農業用から物資運搬用まで、複数の産業用ドローンを自社で展開していました。
もしかしてFIGは、まだ市場に十分知られていない「隠れドローン銘柄」なのでしょうか?
今回は、ドローン本命株として知られるテラドローン、直近で急騰した豊和工業と比較しながら、FIGのドローン事業を深掘りします。
FIGがどんな会社なのかを先に知りたい方は、こちらの記事からどうぞ。
▶ 半導体装置で急騰したFIG、実はドローン・ロボット・タクシーDXまで持っていた
豊和工業がドローン材料でストップ高
2026年9月7日、Prodroneは豊和工業の敷地内に「Prodrone第1量産工場」を新設すると発表しました。
豊和工業の既存施設を活用して、点検・物流・防災などに使われる国産ドローンの量産体制を構築する計画です。
さらに豊和工業は、Prodroneを引受先とする第三者割当増資に参加。単に工場の場所を提供するだけではなく、資本面でも関係を強化する形になりました。
Prodroneは「無人航空機」の安定供給確保計画について、経済産業大臣から認定を受けています。ドローンが経済安全保障上の重要物資として扱われていることも、株式市場の期待を高めました。
この発表を受けて、豊和工業の株価はストップ高まで急騰。
豊和工業はもともと、20式小銃などを手がける防衛関連株として知られています。そこへ「国産ドローン」「量産工場」「防衛」というテーマが重なり、短期資金が一気に集まったと考えられます。
🐥 まろぴーの超ざっくり解説
「ドローンを作ります!」だけじゃなくて、
「量産する工場を作ります!」まで進んだのが大きかったんだね。株式市場は、研究や実証よりも“実際にたくさん作る段階”に反応しやすいよ。
ただし、現時点ではドローン事業が豊和工業の利益をどれだけ押し上げるのか、具体的な金額までは見えていません。
株価の急騰と、実際の利益貢献は分けて考える必要があります。
FIGは本当にドローンを作っている?
結論からいうと、FIGは単にドローン関連企業へ出資しているだけではありません。
FIGグループのciRoboticsが、産業用ドローンの開発・製造・販売を手がけています。
FIGが公式に紹介している主な製品・サービスは次のとおりです。
- 農薬散布ドローン
- 除草剤散布ボート
- 空撮ドローン
- 物資運搬ドローン
- ドローンの動態管理システム
- ドローン性能評価装置
- 操縦者向け講習・スクール
なかでも農薬散布ドローンは、積載量10Lから70Lまで計4機種を展開。液体農薬だけでなく、さまざまな粒形に対応する散布装置も用意されています。
さらに、FIGが得意とする位置情報技術を使い、機体の現在位置や移動履歴を管理することも可能です。
FIG公式サイトを見ると、機体だけでなく、管理システムや講習まで含めてドローンの社会実装を進めようとしていることが分かります。
🐥 まろぴーの超ざっくり解説
FIGは「ドローンを1機作って終わり」じゃないよ。
飛ばす機体、位置情報の管理、安全性の評価、操縦する人の育成まで、いろいろ持っている会社なんだね!
注目したい「ドローンアナライザー」
FIGのドローン事業で、まろぴーが特に面白いと感じたのが「ドローンアナライザー」です。
これは大分県産業科学技術センターと共同開発した、無人航空機の性能評価装置です。
ドローンをロボット上に固定して飛行時の動きを再現し、運動性能や出力性能を測定します。屋外で実際に飛ばさなくても、飛行性能を定量的に評価できるのが特徴です。
ドローンの利用が増えるほど、安全性の確認や性能評価の重要性も高まります。
FIGはドローン本体を販売するだけでなく、「ドローンを安全に社会で使うための装置」も持っているということです。
半導体装置を開発するREALIZEの精密制御技術や、FIGが得意とするロボット技術とも相性がよさそうです。
▶ FIGのAI半導体装置は本物?REALIZEの技術と量産期待を深掘り
テラドローンとFIGは何が違う?
ドローン銘柄として最も分かりやすい比較対象が、テラドローンです。
両社とも産業用ドローンを扱っていますが、株式市場での位置づけはかなり異なります。
| 比較項目 | テラドローン | FIG |
|---|---|---|
| 市場での認識 | ドローン本命株 | 複合企業・半導体関連株 |
| 主な分野 | 測量、点検、農業、運航管理、防衛 | 農業、物資運搬、空撮、性能評価 |
| 海外展開 | アジア・欧州・中東などへ展開 | 現時点では国内中心 |
| 運航管理 | UTM事業を本格展開 | 自社の位置情報技術を活用 |
| 防衛分野 | 防衛・監視ソリューションを展開 | 防衛ドローン本命とは言いにくい |
| ドローンの重要度 | 中核事業 | 複数事業のひとつ |
| 株価のテーマ性 | すでにドローン株として認知 | 認知度が低い可能性 |
テラドローンは、測量・災害復旧、インフラ点検、農業、運航管理、防衛まで幅広く展開しています。
とくに、複数のドローンや空飛ぶクルマを安全に飛ばすためのUTM(運航管理システム)と、海外展開の広さが強みです。テラドローン公式サイトでも、ドローンを中心にハード・ソフト・サービスを一体で提供する姿勢が明確です。
一方のFIGは、ドローン専業企業ではありません。
タクシー・バス向けの移動体通信システム、決済、ロボット、半導体関連装置など、複数の事業を抱えています。
そのため、ドローン関連のニュースが出ても、すぐに「ドローン本命株」として買われるとは限りません。
しかし見方を変えると、まだドローン事業が株価に強く意識されていない可能性もあります。
🐥 まろぴーの超ざっくり解説
テラドローンは、看板に大きく「ドローン屋さん」と書いてある会社。
FIGは、いろいろなお店が入った建物の奥に、ドローン売り場もある感じ!
見つかっていないなら面白いけど、ドローンだけで会社全体が大きく伸びるかは別のお話だよ。
FIGが豊和工業のように急騰する可能性は?
可能性はあります。
現在の株式市場は「国産ドローン」「量産」「防衛」「経済安全保障」といった言葉に敏感です。
FIGから今後、次のような材料が出れば、ドローン銘柄として注目される可能性があります。
- 物資運搬ドローンの大型受注
- 国や自治体との実証実験
- 災害対応での採用
- 国産ドローンの量産計画
- 大手企業との資本・業務提携
- 防衛や重要インフラ分野への展開
- ドローンアナライザーの受注拡大
とくに重要なのは「量産」と「受注」です。
豊和工業の事例でも、研究開発の発表ではなく、量産工場の新設と資本関係の強化が株価上昇のきっかけになりました。
FIGも、製品を開発しているだけではなく、具体的な納入先や受注金額、量産規模が見えてくると、市場の評価が変わる可能性があります。
一方で、FIGをドローン株だけで買うのは危険
FIGを「次のテラドローン」と決めつけるのは、まだ早いと思います。
注意したい点は次の3つです。
1.ドローン事業の売上が分かりにくい
FIGはドローン事業だけの売上や利益を、細かく開示しているわけではありません。
魅力的な製品があっても、会社全体の業績を大きく動かす規模になっているかは慎重に確認する必要があります。
2.テラドローンほどの海外展開は確認できない
テラドローンは海外子会社や拠点を持ち、測量・点検・農業などを海外でも展開しています。
FIGは農業用や運搬用の機体を持っていますが、現時点ではテラドローンと同じ規模の海外ネットワークを持つ企業とはいえません。
3.テーマだけで上がると反動も大きい
豊和工業のように、強い材料が出れば株価が短期間で急騰することがあります。
しかし、利益貢献が確認される前に期待だけで上昇すると、材料出尽くしや短期資金の売却で大きく下落する可能性もあります。
「ドローンを持っている」ことと、「ドローンで利益が急増する」ことは同じではありません。
まろぴーの結論:FIGは“隠れドローン株”だけど、主役になるには受注が必要
FIGは、農薬散布、物資運搬、空撮、動態管理、性能評価、操縦講習まで、想像以上に幅広いドローン事業を持っています。
その意味では、「隠れドローン銘柄」と呼べる存在です。
一方で、テラドローンのようにドローンが事業の中心ではなく、現時点では業績への貢献も見えにくい状況です。
現在地を整理すると、
- ドローン関連の技術と製品はすでにある
- FIGの位置情報・ロボット技術とも相性がいい
- 市場でのドローン銘柄としての認知度は高くない
- 大型受注や量産化による利益貢献はこれから確認
- 材料が出ればテーマ株として注目される可能性がある
という段階でしょう。
🐥 まろぴーのひとこと
「ドローンもやってます」から、
「ドローンでこれだけ受注しました!」へ進めるかが大事。FIGにはちゃんと種がある。
あとは、その種が業績という大きな芽になるか見守りたいね🌱
豊和工業の急騰によって、株式市場がドローン材料に敏感であることは改めて示されました。
テラドローンが分かりやすい本命株なら、FIGは複数の技術を組み合わせて成長を狙う、まだ評価の定まっていないドローン関連株です。
半導体装置に続いてドローン事業でも具体的な受注が出てくれば、FIGを見る市場の目が大きく変わるかもしれません。
※本記事は公開情報をもとにした企業分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。



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