AIサイバー攻撃が銀行を襲う!日本株の次の本命は?短期・中期の資金の流れを徹底考察

投資コラム

韓国の銀行で相次ぐサイバー攻撃。

しかも今回は、AIが攻撃に利用された可能性まで報じられています。

こんにちは!まろぴーです🐥

最近、サイバーセキュリティ関連株の勢いがすごいですよね。

サイバーセキュリティクラウド、カウリス、FFRIセキュリティ……。

株価が急騰している銘柄もあります。

でも、まろぴーが気になっているのは、その先なんです。

もしAIによる攻撃が銀行や証券会社に広がったら、どうなるんだろう?

預金は大丈夫?

金融機関への信用は揺らぐ?

政府は規制を強化する?

そして、そこで動くセキュリティ予算は、どの企業の売上になる?

今回は短期のテーマ株物色だけでなく、数か月から1年程度の資金の流れまで考えてみました。

1. 韓国の銀行で何が起きている?

2026年10月6日、ロイターは韓国の李在明大統領が銀行へのサイバー攻撃にAIが利用された兆候があると述べたことを報じました。

今回、複数の金融機関で情報流出などが報じられています。

  • 新韓銀行:約2万5,000人に関係する情報
  • KB国民銀行:119人
  • ハナ銀行:89人
  • BNK釜山銀行:委託先従業員11人
  • イェガラム貯蓄銀行:約4万人

ただし、すべてが同じ攻撃によるものと確定したわけではありません。

また、銀行の預金そのものが盗まれたと確認されたわけでもありません。

現時点では周辺業務システムなどからの情報流出が中心です。

ここは非常に重要。

「銀行がハッキングされた」という見出しだけで、銀行の資金管理システムまで突破されたと考えるのは早いんですよね。

とはいえ、流出した個人情報が次の詐欺や不正送金に利用されるリスクは残ります。

参考:ロイターによる韓国のAIサイバー攻撃報道

2. 本当に怖いのは銀行への信用が揺らぐこと

まろぴーが今回考えたのは、こんな流れです。

AIによるサイバー攻撃
↓
金融機関で情報漏洩や不正アクセスが増加
↓
利用者が口座の安全性に不安を感じる
↓
金融当局が監督・点検を強化
↓
銀行・証券会社がセキュリティ投資を拡大
↓
関連企業の受注・継続売上が増加

この流れは十分考えられます。

ただし、もう一つ気になるのが預金の移動です。

「この銀行、大丈夫なのかな?」

そう感じた利用者が、別の銀行に資金を移す可能性はあります。

一方で、銀行システム全体から預金が一斉に逃げるというシナリオは、現時点では考えにくいとみています。

情報漏洩と銀行の支払能力は別問題だからです。

金や現金、暗号資産への逃避も連想されますが、それが本格化するには、長期の決済障害や資金被害など、さらに深刻な事態が必要でしょう。

つまり、まろぴーの基本シナリオは、

銀行からお金が逃げるより先に、銀行が防御にお金を使う。

こちらです。

3. 日本ではすでに金融機関への対策強化が始まっている

実は日本も、今回の韓国の事件を待っていたわけではありません。

2026年5月22日、金融庁と日本銀行は、フロンティアAIによる脅威の変化を踏まえた金融機関の短期的な対応を公表しています。

重要な外部公開システムの把握、脆弱性への対応、委託先との連携、侵入を想定した業務継続などが求められています。

さらに10月5日には、金融庁がサイバーセキュリティ演習「Delta Wall 2026」を公表。

10月6日から22日にかけて、181先が参加予定です。

これは韓国の事件を受けて急きょ始まった制度ではありません。

それでも、金融機関がセキュリティ対策を強化する方向にあることは読み取れます。

まろぴーが注目しているのは、規制そのものよりも、その対応に企業がいくら使うのかです。

参考:金融庁・日本銀行のAI脅威への対応

実はまろぴーの株ラボでは、今回の韓国の事件より前から、AIとサイバーセキュリティの関係に注目していました。

NVIDIAのジェンスン・ファンCEOの発言をきっかけに、AIが攻撃側だけでなく防御側の市場も拡大させる可能性を考察しています。

▶ NVIDIAファンCEOが「次の巨大市場」と発言!サイバーセキュリティ株は新トレンドに入ったのか?

4. 短期で資金が向かいそうな5つのテーマ

株式市場は実際の業績よりも先に、期待で動きます。

今回の事件から考える短期の優先順位は次のとおりです。

順位テーマ注目企業
1金融不正検知カウリス、NRI、かっこ
2Web防御・脆弱性対策サイバーセキュリティクラウド、DIT
3ID・認証ソリトンシステムズ、サイバートラスト
4フィッシング対策デジタルアーツ、トレンドマイクロ
5継続監視・ゼロトラストIIJ、FFRIセキュリティ、マクニカ

特に金融機関の情報が漏れた場合、次に警戒されるのは不正ログインや不正送金です。

だからこそ、金融不正検知や本人認証は非常にわかりやすいテーマ。

ただし、すでに大きく買われている銘柄もあります。

事業の将来性が高いことと、今から株を買って利益が出ることは別。

ここは冷静に考えたいところです。

サイバーセキュリティ関連といっても、各社の技術力や収益構造は大きく異なります。

トレンドマイクロ、ソリトンシステムズ、HENNGEなど6社を、事業の純度・技術力・業績・割安度から比較した記事も公開しています。

▶ サイバーセキュリティ株6社比較!本命はどこ?

5. サイバーセキュリティクラウドとカウリスはすでに急騰!

9月30日から10月7日までの株価を比較してみます。

銘柄9月30日終値10月7日終値騰落率
サイバーセキュリティクラウド1,967円2,858円+45.3%
カウリス1,625円2,267円+39.5%
FFRIセキュリティ6,780円8,460円+24.8%
ソリトンシステムズ2,634円2,841円+7.9%
NRI4,952円5,189円+4.8%
IIJ3,397円3,500円+3.0%
DIT951円961円+1.1%

さらに10月8日未明に取得されたPTSでは、サイバーセキュリティクラウドが3,358円を付けていました。

9月30日終値から計算すると約70.7%高です。

すごい上昇……!

ただ、これだけ急騰していると、少しの期待外れでも利益確定売りが出やすくなります。

一方、DITやIIJ、NRIなどは相対的に株価反応が小さくなっています。

もちろん、出遅れているから必ず上がるという話ではありません。

次の資金がどこへ向かうかを考える材料として注目しています。

※騰落率には他の材料や市場全体の影響も含まれ、今回の事件だけによる上昇ではありません。

サイバーセキュリティクラウドやカウリスの急騰を見ていると、つい飛び乗りたくなります。

でも、テーマ株には初動・波及・過熱という資金循環があります。

いまがどの段階なのかを考えることも重要です。

▶ テーマ株はどこまで追っていい?「初動・波及・末期」を見分ける方法

6. 中期の本命は「毎月お金が入る企業」かもしれない

ここからが今回の記事で一番考えたかったところです。

金融機関がセキュリティ投資を増やした場合、利益を得るのは誰なのか。

例えば、銀行が一度だけ脆弱性診断を依頼した場合、その売上は基本的に一時的です。

でも、24時間の監視サービスや認証システムを契約すればどうでしょう?

毎月、あるいは毎年の継続的な収入につながります。

この違いは大きいですよね。

まろぴーが中期で注目するのは次の5社です。

① 野村総合研究所(4307)

金融機関向けITシステムとセキュリティ対策の両方に強みがあります。

認証システムの改修から導入、運用まで対応できる点が魅力。

大型株なので、セキュリティ需要だけで業績が急変する可能性は低いものの、金融機関の継続的な投資を取り込む経路が見えています。

② カウリス(153A)

不正アクセスや不正送金の検知に関連するFraudAlertを展開。

銀行での導入実績があり、今回のテーマとの事業上の距離は非常に近い企業です。

監視対象や利用範囲の拡大が継続収入につながる可能性があります。

ただし株価はすでに急騰。

業績への期待と株価の過熱を分けて考えたい銘柄です。

③ ソリトンシステムズ(3040)

端末認証、ネットワーク認証、アクセス管理などに強みがあります。

銀行の顧客向け不正送金検知というより、行員や委託先が安全にシステムを利用するための対策が中心。

金融機関の内部セキュリティ強化が進むなら、需要を取り込む可能性があります。

ソリトンシステムズについては、以前からまろぴーが注目してきた企業です。

認証技術だけでなく、実際の業績成長や株価の評価も詳しく調べています。

▶ ソリトンシステムズはサイバーセキュリティ本命候補?業績と成長性を徹底分析

④ サイバーセキュリティクラウド(4493)

WAFを中心に、外部公開システムへの攻撃対策を提供しています。

Webサービスへの攻撃が増えるほど、需要の連想が働きやすい企業です。

ただし、株価は短期間で大幅上昇。

今後はテーマ人気だけでなく、有料契約の拡大や利益成長が重要になります。

⑤ トレンドマイクロ(4704)

EDR、XDRなど、企業の端末やネットワークを守るサービスを展開しています。

金融機関に限らず、幅広い企業のセキュリティ投資を取り込める可能性があります。

その一方で、今回の韓国の事件が日本での業績をどの程度押し上げるかは、まだわかりません。

今回の分析で重要なのは、セキュリティ需要の拡大が本当に企業の売上と利益につながるのか、という点です。

以前の記事では、企業のセキュリティ予算がどこへ流れるのかを逆算し、主要5社の業績やPERを比較しました。

▶ サイバーセキュリティ関連株、実際に需要を取るのは誰?5社を業績・PERで比較

7. 次の出遅れ候補はDITとIIJ?

まろぴーが特に気になったのは、この2社です。

DIT(3916)

WebARGUSによるWebサイトの改ざん検知・復旧などを展開。

金融関連のシステム開発・保守にも接点があります。

9月30日から10月7日の株価上昇率は約1.1%。

ただし、セキュリティ専業ではないため、金融向けの追加需要が全社利益にどれだけ影響するかは確認が必要です。

IIJ(3774)

ネットワークサービスに加えて、セキュリティ監視サービスも展開しています。

横浜銀行での導入実績もあり、金融機関への販売経路を確認できます。

短期的な話題性では小型株に劣るかもしれませんが、中期で継続監視の契約が増えるなら注目したい企業です。

この2社は、短期の値幅取りと中期の業績評価を分けて監視したいところです。

8. 意外なところではTOPPANやDNPにも波及する?

サイバーセキュリティというと、専業企業ばかりを見てしまいます。

でも、金融機関の対策費が増えるなら、本人確認や認証基盤にもお金が流れるはず。

そこで気になるのが、

  • 大日本印刷(7912):認証・重要取引の承認
  • TOPPANホールディングス(7911):非対面本人確認・公的個人認証
  • マクニカホールディングス(3132):海外セキュリティ製品の導入・運用支援
  • NTT(9432):金融システムの改修・監視
  • 日立製作所(6501):データ保護・復旧基盤

このあたりです。

ただし、いずれも事業規模が大きく、セキュリティ需要が増えても全社業績への影響は限定的な可能性があります。

短期の急騰を期待するというより、資金の波及先として観察するイメージですね。

マクニカホールディングスも、見逃せない企業の一つです。

半導体商社として知られていますが、海外のサイバーセキュリティ製品を国内企業に届ける役割も持っています。

▶ NVIDIAだけじゃない!マクニカHDの取引先が凄すぎる

9. まろぴーが考える今後の3つのシナリオ

ここからは、調査結果を踏まえたまろぴーの主観的な予想です。

統計的に計算した確率ではありません。

シナリオA:一時的なテーマ株物色で終了(30%)

被害が限定的で、追加のセキュリティ予算が大きく増えない展開。

サイバーセキュリティ株は短期的に盛り上がっても、期待が剥がれる可能性があります。

シナリオB:金融機関のセキュリティ投資が増加(55%)

まろぴーのメインシナリオはこちら。

金融機関が認証、監視、脆弱性対策を強化し、実際の契約増加につながる展開です。

NRI、カウリス、ソリトンシステムズ、IIJなどに中期の恩恵が及ぶ可能性があります。

シナリオC:重大被害が広がり、金融システムの再構築へ(15%)

複数の金融機関で重大な障害や資金被害が発生し、規制・監督がさらに強化される展開。

こうなると認証や監視だけでなく、システム全体の改修や復旧体制にも投資が広がるかもしれません。

ただし、このシナリオでは株式市場全体がリスク回避に傾き、関連銘柄まで一時的に売られる可能性があります。

10. まろぴーが今後チェックすること

これからの相場で重要なのは、ニュースの見出しだけではありません。

注目したいのは、

  1. 韓国の事件で実際の資金窃取や基幹システムへの侵入が確認されるか
  2. 日本の金融庁が新たな期限や義務を伴う対策を求めるか
  3. 金融機関が有料のセキュリティ契約を増やすか
  4. サイバーセキュリティ関連株の急騰が出来高を伴って続くか
  5. 出遅れ銘柄に資金が波及するか

この5点です。

まとめ:サイバーセキュリティ相場は第2段階に進むのか?

まろぴーは今回のテーマを、単なる「ハッキング事件でサイバーセキュリティ株が上がる」という話では終わらせたくありません。

第1段階:事件の報道で専業株が急騰する

第2段階:金融機関の対策強化が具体化する

第3段階:実際の受注・売上・利益が伸びる企業が評価される

こうした展開になる可能性を考えています。

もちろん、途中でテーマが失速する可能性もあります。

だからこそ、すでに急騰した銘柄を追いかけるだけでなく、まだ株価に大きな反応が出ていない企業や、継続収入を増やせる企業にも目を向けたいところ。

サイバーセキュリティ関連株の物色が広がると、次に注目されるのが小型株です。

10月1日にはZenmuTechが2日連続ストップ高となり、データを守る「秘密分散」という技術にも注目が集まりました。

▶ ZenmuTechが2日連続ストップ高!秘密分散技術と小型サイバーセキュリティ株を考察

次に買われるのは、サイバーセキュリティという名前が目立つ企業なのか。それとも、金融機関から実際にお金を受け取る企業なのか。

まろぴーは、そこを追いかけていきます!📈

※本記事は2026年10月8日早朝時点の調査情報に基づく考察です。個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身でお願いいたします。

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