IPOはもう儲からない?公募割れ続出でもチャンスあり!申し込み方とセカンダリー投資を初心者向けに解説

IPO

「IPOって、当選すれば簡単に儲かるんじゃないの?」

そんなイメージを持っている人も多いと思います。

ところが2026年のIPO市場では、公開価格を下回る「公募割れ」が相次ぎました。

「IPOはもう儲からないのでは?」
「初心者が申し込んでも危ないだけ?」

そんな声も聞こえてきそうです。

でも、まろぴーはこう考えます。

IPO投資は、初値売りだけじゃないよ!
上場後の「セカンダリー」にも大きなチャンスがあります。

この記事では、

  • IPOとは何か
  • IPOへの申し込み方
  • 初値売りで利益を狙う方法
  • 上場後のセカンダリー投資
  • 実際に上場後、大きく上昇した銘柄
  • セカンダリーで確認したいポイント

を、株初心者にも分かるように解説します。


IPOとは?初心者向けに簡単に解説

IPOとは「Initial Public Offering」の略で、日本語では「新規株式公開」と呼ばれます。

それまで証券取引所で売買できなかった企業が、新しく株式市場へ上場することです。

IPOでは上場前に「公開価格」が決められ、抽選などで株を購入できた投資家は、上場後に市場で売却できます。

たとえば、

  • 公開価格:1,000円
  • 初値:1,500円
  • 購入株数:100株

だった場合、手数料や税金を考慮しなければ、

(1,500円-1,000円)×100株=5万円

の利益になります。

この「公開価格で購入して、上場日の初値で売る」のが、IPO投資の代表的な方法です。


2026年はIPOの公募割れが多い?

2026年は9月11日時点で23社が上場し、そのうち10社の初値が公開価格を下回りました。

公募割れ率は約43.5%です。

年初には7社連続で公募割れする場面もあり、「IPOなら何でも上がる」という状況ではありませんでした。

一方、2025年はIPO65社のうち、

  • 公開価格を上回った:53社
  • 公開価格を下回った:10社
  • 公開価格と同額:2社

となっており、公募割れ率は約15.4%でした。

2026年は前年と比べても、かなり厳しいスタートだったことが分かります。

ただし、これはあくまで「公開価格と初値を比べた結果」です。

上場後の株価まで追いかけると、まったく違う景色が見えてきます。


IPOで利益を狙う方法は2つある

IPO投資の狙い方は、大きく分けて2つあります。

① IPOの抽選に申し込んで初値売りする

上場前の抽選に参加し、公開価格で株を購入する方法です。

初値が公開価格を上回れば、上場日に売却して利益を狙えます。

ただし、人気の高いIPOは抽選倍率が高く、なかなか当選しません。

また、2026年のように公募割れが多い年は、当選しても損失になる可能性があります。

② 上場後に市場で購入する

IPOの抽選には参加せず、上場後に通常の株と同じように購入する方法です。

これを「IPOセカンダリー投資」と呼びます。

抽選に外れても購入でき、上場後の株価や業績を確認してから判断できるのが特徴です。


IPOへの申し込み方

IPOへ申し込む手順は、意外と難しくありません。

STEP1:IPOを取り扱う証券口座を開設する

まずは、IPOを取り扱っている証券会社の口座が必要です。

代表的な証券会社には、

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券
  • SMBC日興証券
  • 大和証券
  • 野村證券
  • マネックス証券
  • 三菱UFJ eスマート証券

などがあります。

IPOは証券会社ごとに配分される株数が異なります。

多くの株を引き受ける「主幹事証券」から申し込むと、ほかの証券会社より当選本数が多くなる傾向があります。

そのため、IPOごとに主幹事を確認することが大切です。

STEP2:ブックビルディングに参加する

IPOの申し込み期間になると、証券会社のサイトに「ブックビルディング」や「需要申告」と表示されます。

ブックビルディングでは、

  • 申し込み株数
  • 希望価格

を入力します。

多くの場合、希望価格は仮条件の上限で申し込むのが一般的です。

低い価格で申し込むと、公開価格がそれより高く決まった場合、抽選対象から外れることがあります。

STEP3:購入資金を用意する

証券会社によっては、申し込み時点で購入資金が必要です。

たとえば公開価格が1,500円で、100株申し込む場合は、15万円程度の資金を口座へ入金します。

一方、抽選時まで資金が不要な証券会社もあります。

必要なタイミングは証券会社ごとに違うので、申し込み前に確認しましょう。

STEP4:抽選結果を確認する

公開価格が決定すると、抽選結果が発表されます。

表示される主な結果は、

  • 当選
  • 補欠当選
  • 落選

です。

補欠当選の場合も、購入申し込みをしておけば繰り上げ当選する可能性があります。

STEP5:当選したら購入手続きをする

当選しただけでは、株を購入したことにならない証券会社があります。

決められた期間内に「購入意思表示」や「購入申し込み」を行いましょう。

期限を過ぎると当選が無効になるため注意が必要です。

STEP6:上場後に売却する

購入したIPO株は、上場日から市場で売却できます。

初値で売りたい場合は、上場日の取引開始前に「成行売り」を入れる方法があります。

ただし、売却方法や注文受付時間は証券会社によって異なります。

また、初値が公開価格を下回ることもあるため、「当選したら必ず利益になる」わけではありません。


初心者は複数の証券会社から申し込むべき?

IPOは証券会社ごとに抽選が行われます。

そのため、複数の証券口座を持っていると、申し込み機会を増やせます。

ただし、最初から多くの証券会社を管理するのは大変です。

初心者の場合は、

  • 主幹事になることが多い証券会社
  • 完全抽選の比率が高い証券会社
  • 普段から利用している証券会社

を中心に、2~3社から始めてもよいでしょう。

まろぴーは楽天証券・SBI証券・松井証券を使っていますが、IPOでは「どこが主幹事なのか」を毎回確認することが重要です。


公募割れしたIPOは失敗なの?

公募割れすると、「このIPOは失敗だった」と判断されがちです。

たしかに公開価格で購入し、初値で売却した投資家は損失になります。

しかし、公募割れしたからといって、その会社の成長性まで否定されたわけではありません。

公募割れの原因には、

  • 公開価格が割高だった
  • 売り出される株数が多かった
  • 上場時の地合いが悪かった
  • 同時期にIPOが集中した
  • VCなど既存株主の売却が警戒された
  • 知名度が低く、買いが集まらなかった

などがあります。

事業そのものが悪いとは限らないのです。

むしろ、期待されすぎた価格が修正されることで、セカンダリー投資家にとって買いやすい水準まで下がる場合があります。


IPOセカンダリーにチャンスがある理由

IPO直後の企業は、上場企業としての情報がまだ多くありません。

上場前に確認できる主な情報は、目論見書や会社が発表した業績予想などに限られます。

上場後には、

  • 四半期決算
  • 業績の上方修正
  • 新規受注
  • 大企業との提携
  • 月次情報
  • 中期経営計画
  • 株主還元策

など、新しい判断材料が少しずつ増えていきます。

ところが、上場直後の小型企業はアナリストの調査対象になっていないことも多く、解説記事や投資情報もまだ少なめです。

つまり、

成長しているのに、まだ多くの投資家に知られていない期間

が生まれることがあります。

情報の少なさはリスクですが、ほかの投資家より早く企業の成長性を見つけられれば、大きなチャンスにもなります。


上場後に大きく上昇したIPO株

実際に、上場後のセカンダリーで大きく上昇した銘柄があります。

GO(581A)

配車アプリ「GO」を運営するGOは、2026年6月16日に上場しました。

  • 公開価格:2,400円
  • 初値:2,910円
  • 2026年9月11日終値:3,190円
  • 直近高値:3,920円

初値から一時約35%上昇しました。

GOは2026年最大規模のIPOで、知名度も高い銘柄です。

初値は公開価格を上回りましたが、超大型IPOだったため、上場前には需給を心配する声もありました。

ところが上場後は業績や成長期待が評価され、株価が上昇しました。

ただし、高値3,920円から3,190円まで下落するなど、値動きの激しさには注意が必要です。

LiNKX(584A)

LiNKXは、金融機関などの基幹システム刷新を支援する企業です。

  • 公開価格:790円
  • 初値:1,075円
  • 2026年9月11日終値:2,610円

初値から約143%、公開価格からは約230%上昇しました。

公開価格で100株購入して保有していた場合、含み益は約18万2,000円になります。

初値で売却しても利益は出ましたが、その後の成長性に注目して保有・購入した投資家には、さらに大きな利益機会がありました。

ティアフォー(593A)

自動運転システムを開発するティアフォーは、2026年7月22日に上場しました。

  • 公開価格:1,085円
  • 初値:1,009円
  • 2026年9月12日時点:2,134円
  • 上場来高値:3,790円

初値は公開価格を7%下回り、公募割れとなりました。

しかし、その後は自動運転関連の材料などを背景に買いが集まり、初値から一時約276%上昇しました。

公開価格割れしたIPOでも、上場後に評価が一変することを示す分かりやすい例です。

2025年IPOにも上昇銘柄

2025年に上場した銘柄にも、初値後に株価を伸ばした企業があります。

SBI証券が2026年7月7日時点で抽出した銘柄には、

  • TENTIAL
  • ミーク
  • トヨコー
  • プリモグローバルホールディングス
  • ムービン・ストラテジック・キャリア
  • パワーエックス

がありました。

このうちパワーエックスは、公募価格だけでなく初値も下回るスタートでしたが、その後は株価が大きく上昇しました。

IPOは上場日の結果だけで終わりではありません。


セカンダリーで狙いやすい3つのパターン

① 公募割れ後に下値を固めた銘柄

公募割れした直後は、IPOで当選した投資家の損切りが出やすくなります。

売りが一巡し、出来高を伴って反発し始めると、見直し買いが入る可能性があります。

ただし、下がっている途中で安易に買うのは危険です。

「安くなったから買う」だけではなく、反発のきっかけを確認したいところです。

② 初決算で成長性が確認された銘柄

上場後初めての決算は、IPO企業にとって重要なイベントです。

確認したいのは、

  • 売上高の成長率
  • 営業利益の伸び
  • 通期計画に対する進捗率
  • 上方修正の可能性
  • 上場時に説明していた成長戦略とのズレ

です。

初決算で好調な業績が確認されると、それまで様子を見ていた投資家の買いが入ることがあります。

③ 成長テーマと業績が一致している銘柄

人気テーマがあるだけでは、株価上昇が長続きしない場合があります。

重要なのは、そのテーマが実際の売上や利益につながっているかです。

たとえば、

  • AI・DX
  • 自動運転
  • 防衛
  • ドローン
  • 再生可能エネルギー
  • 宇宙
  • 半導体
  • インフラ更新

などは注目されやすいテーマです。

ただし、テーマ性だけで急騰した銘柄は、材料がなくなると急落することもあります。


セカンダリー投資で確認したいポイント

まろぴーがIPOセカンダリーを見るなら、次の項目を確認します。

1.売上高と利益が伸びているか

売上高だけでなく、営業利益も伸びているかを確認します。

赤字企業の場合は、

  • 赤字が縮小しているか
  • 黒字化の時期が見えているか
  • 現金が不足する心配はないか

も重要です。

2.公開価格や初値と比べて割高ではないか

公開価格や初値から大きく上昇している場合、その期待がすでに株価へ織り込まれている可能性があります。

PER、PBR、PSRなどを同業他社と比較し、成長性に対して株価が高すぎないかを確認します。

3.VCとロックアップを確認する

上場前から株を保有しているベンチャーキャピタルが多いと、上場後に売却が出る可能性があります。

目論見書で、

  • VCの保有比率
  • ロックアップ期間
  • 公開価格の1.5倍など、解除条件の有無

を確認しましょう。

ロックアップが解除される水準では、売りが増えることがあります。

4.出来高が減っていないか

IPO直後は売買が活発でも、時間がたつと出来高が急減することがあります。

出来高の少ない銘柄は、

  • 買いたい価格で買えない
  • 売りたいときに売れない
  • 少ない売買で株価が急変する

といったリスクがあります。

5.次の決算日を確認する

IPOセカンダリーでは、上場後の初決算が大きな分岐点になります。

好決算なら上昇する可能性がありますが、期待に届かなければ大きく売られることもあります。

決算日を知らずに持ち越さないよう注意しましょう。


IPOセカンダリーの注意点

IPOセカンダリーは、大きな上昇を狙える一方で、リスクも高い投資方法です。

特に注意したいのは、

  • 適正株価を判断する情報が少ない
  • 上場直後は値動きが激しい
  • VCや既存株主の売却が出る
  • 初決算で急落することがある
  • 話題性だけで株価が上がっている場合がある
  • 急騰後は買いが途切れると下落しやすい

という点です。

LiNKXやティアフォーのような上昇銘柄だけを見れば、セカンダリーは簡単に感じるかもしれません。

しかし、初値を一度も上回れず、そのまま下落するIPOもあります。

成功例だけで判断せず、業績・需給・株価位置をセットで確認することが大切です。


まろぴーのまとめ:IPOは初値売りだけじゃない!

2026年は公募割れが多く、「IPOはもう儲からない」と感じる人もいるかもしれません。

でも、IPO投資には2つのチャンスがあります。

  • 抽選に当選し、公開価格から初値までの上昇を狙う
  • 上場後、成長性が評価される前にセカンダリーで狙う

IPOの抽選は、当選しなければ始まりません。

一方、セカンダリーなら抽選に外れた人も参加でき、上場後に増えた情報を確認してから投資できます。

公募割れした銘柄でも、ティアフォーのように上場後に大きく上昇するケースがあります。

「公募割れ=ダメな会社」と決めつけないこと。
株価が落ち着いてから、会社の本当の成長力を調べてみよう!

これが、IPOセカンダリーで“まだ気づかれていない成長株”を探す第一歩です。

9月に上場予定のIPOについては、こちらの記事で注目度と初値上昇の可能性をランキングにしています。

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注目IPO「akippa」の事業内容や成長性については、こちらで詳しく解説しています。

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※本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。IPOへの申し込み方法や必要資金、抽選方式は証券会社によって異なります。最新情報を各証券会社の公式サイトや目論見書で確認し、投資はご自身の判断と責任で行ってください。

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