「デイトレで1日2万円を積み重ねれば、月40万円」
月20営業日で考えれば、たしかに計算上はそうなります。
でも、兼業トレーダーには大きな問題があります。
仕事中、ずっと株価を見ているわけにはいかない!
朝から引けまで自由にトレードできる人と同じ戦い方をしようとしても、現実的ではありません。
だからといって、夜間の上昇を期待して毎日持ち越すのも怖い。
決算、海外市場、為替、要人発言……。
眠っている間に何かが起これば、翌朝は大きなギャップダウンから始まる可能性があります。
そこで、まろぴーが考えたのがこちら。
朝に銘柄を選んで逆指値を入れる。
昼休みに一度だけ確認し、最後は引けで決済する。
利益を毎回2万円に限定するのではなく、1回の損失を原則2万円以内に抑えながら、利益の上振れを狙う作戦です。
🐥「仕事中も株価が気になって、こっそりスマホを見ちゃう……」
まろぴー「それなら最初から、見なくても損失を限定できる形を作っておこう!」
兼業トレーダーが避けたいのは「見られないのに持っている時間」
兼業トレーダーは、ザラ場をずっと監視できません。
会議中や作業中に株価が急落しても、すぐには対応できないことがあります。
しかし、朝から何も買わずにいると、上昇相場を見逃したような気持ちになってしまう。
その結果、昼休みや引け間際に焦って飛び乗ったり、翌日の上昇を期待して持ち越したりしやすくなります。
そこで発想を変えます。
株価を見続けるのではなく、朝の時点で損失額まで決めてしまう。
「上がる銘柄を完璧に当てる」よりも、「外れたときにどこで撤退するか」を先に決める方法です。
まろぴー式・兼業トレードの1日
基本的な流れはシンプルです。
朝:上がる理由のある銘柄を選ぶ
寄り前から朝の早い時間に、当日の候補を絞ります。
見るポイントは、たとえば次のようなものです。
- 材料やニュースがある
- セクター全体に資金が入っている
- 日足の位置が悪くない
- 寄り後に出来高が増えている
- VWAPや移動平均線より上で推移している
- 日経平均が崩れても相対的に強い
単に「昨日下がったから、今日は上がりそう」だけでは選びません。
その日に買われる理由があるかを確認します。
出来高の見方はこちらの記事で詳しく解説しています。
→ 株価だけ見ていたら危険かも?出来高で底打ちと息切れ上昇を見抜く
VWAPを使った支持線・抵抗線の考え方はこちらです。
買ったら、すぐに逆指値を入れる
銘柄を買ったら、同時に撤退位置を決めます。
ここで大切なのは、すべての銘柄を同じ株数だけ買わないことです。
値動きの大きさや、チャート上の損切り位置から株数を逆算します。
購入株数=許容損失2万円÷買値から逆指値までの値幅
たとえば、買値から逆指値までの値幅が100円なら、
20,000円÷100円=200株
200株までなら、計算上の損失は約2万円です。
値幅が200円必要な銘柄なら、
20,000円÷200円=100株
このように株数を減らします。
🐥「値動きの激しい銘柄ほど、たくさん買いたくなるよ?」
まろぴー「むしろ逆だよ!値幅が大きい銘柄ほど、株数を小さくしようね」
先に株数を決めてから適当に逆指値を置くのではなく、チャート上の撤退位置を決め、その位置で2万円程度の損失になるように株数を調整するのがポイントです。
昼休み:後場まで持つか、一度売るかを判断
昼休みに株価を確認します。
ここで見るのは、含み益の金額だけではありません。
- 朝の上昇理由がまだ残っているか
- 出来高を伴って上昇しているか
- VWAPより上を維持しているか
- 前場の高値を狙えそうか
- 日経平均や同業銘柄が崩れていないか
強さが残っているなら、逆指値を維持または引き上げて、後場まで持ちます。
反対に、出来高が細り、VWAPを割り、戻りも弱いなら、一度売却します。
含み益だから持つ、含み損だから売るという判断ではなく、朝に考えたシナリオが続いているかで判断します。
売った場合は、後場にもう一度だけチャンスを探す
前場の銘柄を売ったあと、条件のよい銘柄があれば後場にもう一度だけ入ります。
このときもルールは同じです。
- 上がる理由がある
- VWAPや出来高で強さを確認できる
- 損失が約2万円に収まる株数にする
- 買った直後に逆指値を入れる
- 引けまでに必ず決済する
ただし、前場で負けたからといって、無理に取り返そうとはしません。
後場に条件のよい銘柄がなければ、2回目は見送って終了です。
🐥「2万円負けたから、後場で倍の株数を買えば取り返せるかも!」
まろぴー「それが一番あぶないやつー!」
2回目は敗者復活戦ではなく、あくまで新しいトレード。
前場の損益と切り離して判断します。
1日の損失上限は原則4万円
1回の許容損失を約2万円、エントリーは1日最大2回。
そのため、1日の損失上限は原則4万円です。
| 場面 | 許容損失 |
|---|---|
| 前場のトレード | 約2万円まで |
| 後場のトレード | 約2万円まで |
| 1日の合計 | 原則4万円まで |
一方、利益には2万円の上限を設けません。
上昇が続いているなら、逆指値を引き上げながら利益を伸ばします。
つまりこの方法は、
損失は先に限定し、利益は相場次第で上振れさせる
という考え方です。
ただし、逆指値を入れれば必ず指定価格で売れるわけではありません。逆指値は条件到達後に注文が発注される仕組みのため、急落時には意図した価格で約定しないことがあります。SBI証券も逆指値は意図した価格で約定しない場合があると案内しています。
したがって、「絶対に4万円以上負けない」ではなく、通常時の損失を原則4万円以内に管理するルールと考えます。
デイトレできる日は利益2万円を目指す
仕事が休みで株価を見られる日は、通常のデイトレに切り替えます。
この日は利益2万円をひとつの目安にします。
ただし、「何があっても2万円稼ぐ」というノルマにはしません。
相場が難しい日に2万円を無理に取りにいけば、かえって損失が膨らむ可能性があります。
- チャンスがなければノートレード
- 早い時間に利益が出ても、無理に回数を増やさない
- 負けたあとにロットを上げない
- 1日の損失上限に達したら終了する
2万円は義務ではなく、条件のよい日に目指す利益の基準です。
なぜ「とにかく持ち越さない」のか
持ち越しには、ザラ場中の逆指値だけでは防げないリスクがあります。
夜間に悪材料が出れば、翌朝は前日の終値から大きく下で始まることがあります。
その場合、想定していた損切り価格を飛び越えてしまうかもしれません。
もちろん、持ち越した翌日に大きく上昇することもあります。
しかし、それは利益の上振れと同時に、損失の下振れも受け入れる方法です。
まろぴー自身、これまで持ち越しで大きな利益を狙い、何度も痛い目を見てきました。
それでも、
「今夜こそ先物が上がるかも」
「明日は材料が評価されるかも」
「ここまで下がったから、さすがに戻るかも」
と考えて持ち越してしまう。
だからこそ、今回は気合いではなく仕組みにします。
大引けまでに、すべてのポジションを閉じる。
持ち越すかどうかを毎日悩むのではなく、最初から持ち越さないルールにする。
引けで決済する場合、引け成行は引けの値段でのみ約定する注文であり、ザラ場引けでは約定しない場合もあります。松井証券の注文ルールなど、利用する証券会社の執行条件は事前に確認しておきましょう。
月40万円は「毎日2万円」だけではない
月40万円というと、
2万円×20営業日=40万円
という計算をしたくなります。
でも、兼業では毎日2万円を狙うのは難しいでしょう。
そこで、月40万円は次の組み合わせで目指します。
- 兼業日は損失を限定して、伸びた日の利益を取る
- デイトレできる日は2万円を目安にする
- 条件が悪い日は無理に入らない
- 大きな持ち越し損失をなくす
- 月単位で利益の上振れを狙う
毎日きれいに2万円ずつ積み上がるわけではありません。
5,000円の日もあれば、3万円の日もある。
ノートレードの日もあれば、損失で終わる日もあります。
それでも、大きな持ち越し損失を減らせれば、利益を翌月へ残しやすくなります。
月40万円は保証された収益ではなく、退場せずに目指したい目標です。
まろぴー式「持ち越さない7つのルール」
最後に、今回のルールをまとめます。
- 朝に上がる理由のある銘柄を選ぶ
- チャートから損切り位置を先に決める
- 1回の損失が約2万円になるよう株数を調整する
- 買ったらすぐに逆指値を入れる
- 昼休みにシナリオが続いているか確認する
- エントリーは1日最大2回まで
- すべて引けまでに決済し、持ち越さない
🐥「これなら、仕事中にずっとチャートを見なくてもいいかも!」
まろぴー「うん!当て続ける方法じゃなくて、外れたときに壊れない方法だよ」
まとめ:大勝ちより、持ち越さずに帰ってくる
兼業トレーダーが専業トレーダーと同じように、一日中チャートを監視することはできません。
だからこそ、自分の生活に合った戦い方が必要です。
朝に銘柄を選ぶ。
逆指値で損失を限定する。
昼に一度だけ確認する。
最後は引けで決済する。
利益が伸びる日は、できるだけ伸ばす。
でも、翌日への期待だけでポジションは残さない。
月40万円を目指すとしても、最初に優先するのは一発の大勝ちではありません。
今日のトレードを、今日のうちに終わらせる。
持ち越しで資金を大きく減らさず、明日も同じルールで相場に参加できること。
それが、兼業トレーダーにとって現実的な「負けにくい形」なのではないかと思います。
※この記事は筆者個人のトレード方針をまとめたもので、特定銘柄の売買や利益を保証するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあり、信用取引では保証金を上回る損失が生じる可能性もあります。ご自身の資金状況と判断に基づいて取引してください。



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