こんにちは、まろぴーです🐥📈
キオクシア(285A)から、またまた気になるニュースが出てきました。
キオクシア × Applied Materials
2026年9月30日、世界最大級の半導体製造装置メーカーApplied Materialsが、キオクシアとの次世代メモリ技術に関する提携を発表しました。
「また半導体企業同士の提携かぁ」
……と、そのままニュースを閉じるのはちょっと待ってください👀
まろぴー的に今回気になったのは、最近のキオクシアのニュースを時系列で並べたとき。
AI向けSSD・次世代NAND
↓
SanDiskと国内約5兆円投資
↓
Applied Materialsと次世代AIメモリ共同開発
これ、かなり一本の線になってきています。
今回は、
「Applied Materialsとの提携って何がすごいの?」
というところから、キオクシアがAI時代に何を狙っているのかまで掘ってみます🐥
まず結論|今回のニュースは「装置を買います」ではない
今回キオクシアが参加するのが、Applied Materialsが米シリコンバレーに設立する、
EPIC Center
(Equipment and Process Innovation and Commercialization Center)
です。
キオクシアはここにイノベーションパートナーとして参画します。
共同研究する主な分野はこちら。
- 先進メモリセル
- 新しいメモリ構造
- マルチチップ積層
- 積層メモリ向け先端パッケージング
- 材料・製造プロセス技術
つまり、
Applied Materialsの装置をキオクシアが買う
というだけの話ではありません。
キオクシアが持つメモリ技術と、Applied Materialsが持つ材料・装置・プロセス技術を組み合わせて、
「次のAI時代に必要なメモリを一緒に研究する」
という話です。
これはちょっと面白いぞ……🐥
そもそもApplied Materialsって何者?
Applied Materialsは米国の世界的な半導体製造装置メーカーです。
半導体そのものを販売する会社ではなく、
「半導体を作るための技術を提供する会社」
という位置づけ。
そして今回キオクシアが参加するEPIC Centerには、Applied Materialsが総額約50億ドル規模を投資する計画です。
しかも普通の研究所ではありません。
半導体メーカーだけでなく、
チップメーカー
↓
チップ設計企業
↓
製造装置メーカー
↓
大学・研究機関
などを集め、研究から量産までの期間を短縮するための巨大な共同研究拠点です。
2026年中の稼働開始が予定されています。
なぜ今「AI×メモリ」なの?
AI半導体というと、
NVIDIA!GPU!HBM!
という話になりがちです。
もちろん計算するためのGPUやHBMは重要。
でも、AIが普及するともう一つ爆発的に増えるものがあります。
それが、
データ。
生成AIが大量のデータを読み込み、推論し、さらに大量のデータを生成する。
すると、
GPUの性能向上
↓
AIが扱うデータ量増加
↓
保存するストレージ容量も増加
という流れになります。
ここで登場するのが、
NANDフラッシュメモリとSSD。
そして、ここがまさにキオクシアの主戦場です。
「そもそもキオクシアって何がそんなにすごいの?」
という方はこちらで、NANDやCBA技術からまとめています👇
👉 いまさら聞けないキオクシア|何がすごい?技術力・AI需要・利益の持続性まで
今回かなり気になる「積層」というキーワード
まろぴーが今回の発表で特に気になったのが、
マルチチップ積層
と、
先端パッケージング
です🐥
半導体の性能向上は、回路をひたすら細かくするだけでは難しくなってきています。
そこで重要になっているのが、
複数のチップを組み合わせる
立体的に積み上げる
チップ同士を高速で接続する
という技術。
Applied Materialsとキオクシアは今回、限られたスペースの中でメモリ密度と性能を高めるマルチチップ積層や、複数ダイを統合する先端パッケージングまで研究対象にしています。
つまり今回の提携は、
「NANDの層数を増やそう!」
だけではない。
メモリの構造そのものから、積層、接続、材料、量産プロセスまで研究するということです。
そして「約5兆円投資」につながってくる
ここからが面白いところ。
2026年8月、キオクシアとSanDiskは、
2032年までに日本国内で約5兆円を投資する計画
を発表しています。
対象となるのは、
四日市工場
北上工場
など。
さらに北上工場では新製造棟「K3棟」の建設も発表されています。
今回のApplied Materialsとの提携まで並べてみると、
Applied Materialsと次世代技術を研究
↓
SanDiskと次世代NANDを共同開発
↓
四日市・北上で生産能力を強化
という流れが見えてきます。
研究だけでは終わらない。
次世代技術を作る場所と、それを量産するための投資が同時に動いている。
ここはかなり重要だと思っています。
5兆円投資なら「キオクシアの周辺」も気になる
そして投資家としては、もう一段広げて考えたくなります🐥
キオクシアが巨額の設備投資をするなら、
恩恵を受ける可能性があるのはキオクシアだけではありません。
半導体製造装置
半導体材料
工場設備
空調設備
電力設備
など、巨大なサプライチェーンがあります。
以前まろぴーの株ラボで深掘りした新日本空調も、キオクシア四日市工場の製造棟で施工実績を持つ企業です。
👉 PER11倍なのに半導体・データセンター・原発?新日本空調を徹底深掘り
5兆円という数字を見ると、
「キオクシア買う?」
だけではなく、
「その5兆円はどこへ流れる?」
という視点でも追いかけたくなります。
まろぴー、この辺の企業も掘りたくなってきました……🐥🔍
SanDiskとの関係も忘れちゃいけない
キオクシアを分析するときに欠かせないのが、
SanDisk
です。
キオクシアとSanDiskは、NANDフラッシュメモリの生産で長年協業してきました。
つまり単純な、
キオクシア vs SanDisk
ではありません。
共同生産では重要なパートナーでありながら、株式市場ではそれぞれ別の企業として評価される。
この関係が面白いところです。
そして昨日、まろぴーの株ラボでは、
Micron・SanDisk・キオクシア
をまとめて比較しました👇
👉 【マイクロン決算直前】SanDisk・キオクシア・Micronを徹底比較!キオクシアは差を縮める?
今回のApplied Materialsとの提携まで加わったことで、キオクシアを見る材料がまた一つ増えました。
すでに「AI向けNAND」は動き始めている
実はキオクシア、今回突然AIを言い始めたわけではありません。
2026年8月にはSanDiskと、
AI・データ集約型アプリケーション向けの高性能QLC 3次元フラッシュメモリ技術
を発表。
さらに7月には、
AI・ハイパースケール向け次世代E1.S SSD
や、
PCIe 6.0対応エンタープライズSSD
なども発表しています。
さらにInvestor Dayでは、
GPUのメモリ領域を拡張するSuper High IOPS SSD
や、
245TBの大容量SSD
など、AI推論時代をかなり強く意識した製品戦略を示しています。
つまり最近の流れは、
AI向けSSD
↓
次世代NAND
↓
5兆円規模の国内投資
↓
Applied Materialsと次世代メモリ共同研究
なんです。
こう並べると、
「キオクシアはAIストレージを本気で取りにいってる?」
と考えたくなる流れですよね👀
「NAND市況株」から変われるか?
ここが株を見るうえで一番気になるところです。
キオクシアの業績は、
NAND価格
需給
データセンター投資
PC・スマートフォン需要
などの影響を大きく受けます。
NAND価格が上がれば利益が増えやすい。
逆に供給過剰になれば収益が悪化しやすい。
いわゆるメモリサイクルの影響が大きい会社です。
でも最近のキオクシアは、
大容量NAND
↓
AI向け高性能SSD
↓
積層メモリ
↓
先端パッケージング
と、より付加価値の高い方向へ進もうとしています。
もしこの戦略がうまくいけば、
「NAND価格が上がったから儲かる会社」
から、
「AIデータインフラの成長を取り込む会社」
へ評価軸が少しずつ変わっていく可能性があります。
ここは今後かなり重要なポイントになりそうです。
さらに材料・装置メーカーまで広げて考える
今回のニュースの面白さは、
キオクシアだけの話ではない
ところにもあります。
AI半導体は、
材料
↓
製造装置
↓
半導体・メモリ
↓
先端パッケージ
↓
サーバー・データセンター
という巨大な産業です。
例えば以前深掘りしたトクヤマも、高純度多結晶シリコンなど半導体関連材料を手掛けています。
👉 PER11倍の化学株、実は中身が激変?トクヤマは「半導体材料会社」へ変われるか
キオクシアの5兆円投資を起点に、
「次に恩恵を受ける日本企業はどこ?」
という探し方もできそう。
これは別記事でやりたいテーマですね🐥📊
ただし「提携=すぐ業績爆発」ではない
ここはまろぴー、いったん冷静になります🐥☕
今回発表されたのは研究開発での協業です。
「この提携によって○○億円売上が増えます」
という発表ではありません。
だから、
Applied Materialsと提携!
↓
キオクシアの利益がすぐ急増!
とは言えません。
今後チェックしたいのは、
① 研究成果がどの世代の製品に採用されるか
② いつ量産へ移行するか
③ AI向けSSDの競争力につながるか
④ 約5兆円の設備投資とどう結びつくか
⑤ NAND市況とは別の成長ストーリーを作れるか
このあたり。
ニュースそのものより、
この技術が実際の製品と業績につながるところまで追う
のが大事ですね。
まろぴーまとめ🐥
今回のニュースだけを見ると、
「キオクシアがApplied Materialsと提携しました」
です。
でも最近のニュースをつなげると、
AI向けSSD
↓
高性能・大容量NAND
↓
SanDiskと約5兆円投資
↓
Applied Materialsと次世代メモリ共同研究
かなり大きな絵が見えてきました。
AI相場ではどうしても、
NVIDIA
HBM
半導体製造装置
あたりが目立ちます。
でもAIが生み出すデータが増え続けるなら、
「そのデータをどこに保存するの?」
という話は避けて通れません。
そこで戦っているのがキオクシアとSanDiskです。
昨日3社比較をやったばかりなのに、翌日にこんな材料を出してくるとは……。
キオクシア、ネタの供給量まで増産しなくていいのよ🐥笑
今回の提携が短期業績を一気に変えるものではありません。
ただ、
「キオクシアはAI時代にどこで稼ごうとしているのか」
を考えるうえでは、かなり分かりやすい一手だったと思います。
今後はキオクシアだけでなく、
SanDisk
Applied Materials
半導体材料
製造装置
工場設備
まで含めて追いかけていきます📈
※本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身でお願いいたします。



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