【相場攻略】原油価格が上がると日本株はどうなる?石油・電力・商社・航空への影響を整理

相場攻略

こんにちは、まろぴーです🌸

最近、相場を見るときに無視できなくなっているものがあります。

それが……

🛢️原油価格。

中東情勢で急騰したと思ったら、備蓄放出のニュースで急落。

そしてまた戻す。

「原油、動きすぎじゃない!?😂」

という相場になっています。

でも原油価格が上がったとき、

「INPEX買えばいいの?」

で終わらせてしまうのは、ちょっともったいない。

原油高は、

石油開発・元売り・商社・電力・航空・陸運・化学

さらに、

インフレ → 金利 → 半導体

までつながっていきます。

そこで今回は、

原油価格が上がると、日本株のどこが上がりやすく、どこが苦しくなりやすいのか?

を整理します📊


🛢️そもそも、なぜ今こんなに原油が動いている?

2026年の原油市場では、中東情勢による供給不安が大きな材料になっています。

さらに10月には中国による燃料輸出の縮小も重なり、アジアのガソリンや軽油、ジェット燃料市場にも供給懸念が広がりました。

一方、10月2日にはG7がIEAを通じて、

原油・ディーゼルなど1億バレルの緊急備蓄を放出

すると発表。

これを受けて原油価格は一時約5ドル下落しました。

つまり今は、

中東情勢・供給不安 → 原油高

と、

備蓄放出・供給増加 → 原油安

がぶつかっている状態。

原油そのものがかなりニュースに振られやすくなっています。


🇯🇵そして日本は原油高の影響を受けやすい

ここが日本株を見るうえで重要です。

日本は原油のほとんどを海外から輸入しています。

資源エネルギー庁の資料では、2023年度の日本の原油輸入に占める中東依存度は、

約95.3%。

サウジアラビアとUAEだけで約8割です。

つまり中東で供給不安が起きると、日本はかなり影響を受けやすい。

だから日本株を見るなら、

原油価格

だけではなく、

「なぜ原油が上がっている?」

まで見る必要があります。


🌸まろぴー式・原油急騰時のチェック順

まろぴーは原油が急騰したら、こんな順番で確認します👇

① 原油価格

↓

② なぜ上がった?

↓

③ ドル円

↓

④ 米金利

↓

⑤ 石油・資源株

↓

⑥ 電力株

↓

⑦ 航空・陸運・化学

↓

⑧ 半導体・グロース

ポイントは、

原油だけ見て株を買わないこと。

これ、昨日の雇用統計の記事とまったく同じなんですよね。

経済指標も、

数字 → 金利 → 為替 → 株

まで見ないと分からない。

👉 関連記事:【相場攻略】雇用統計が出たら何を見る?「2年金利→10年金利→ドル円→原油→SOX」の読み方

原油も同じです。

では、セクターごとに見てみます。


🛢️① 石油開発|一番分かりやすい原油高メリット

まず一番分かりやすいのが、

INPEX

石油資源開発

などの資源開発企業。

原油・天然ガス価格が上昇すると、販売価格の上昇を通じて業績の追い風になる可能性があります。

だから、

原油↑ → 石油開発株↑

というのは比較的分かりやすい関係。

ただし……

原油が上がれば必ず株価も上がるわけではありません。

ここ重要。

株価には、

・すでに原油高を織り込んでいる
・原油上昇が一時的と見られている
・地政学リスクで株式市場全体が売られている
・円高になっている
・会社固有の材料がある

なども影響します。

まろぴーも最近、

「原油上がった!INPEXだ!」

と思ったら普通に弱い日がありました😂

だから、

原油が上がった

だけではなく、

原油高が続くと市場が考えているか

まで見る必要があります。


🏭② 石油元売り|実は少し複雑

次が、

ENEOSホールディングス

出光興産

コスモエネルギーホールディングス

など。

ここは、

「原油高=そのまま利益増」

とは限りません。

原油は元売りにとって、

商品であると同時に原材料。

原油価格が上がれば在庫評価益が出ることもありますが、調達コストも上がります。

さらに、

精製マージン

が重要。

つまり元売りを見るときは、

原油価格そのものより
「原油を仕入れて、製品としてどれだけ利益を乗せて売れる?」

を見る。

今回、中国の燃料輸出縮小によってアジアのガソリン精製マージンが急上昇したことも、この意味では重要です。

原油だけでなく、

ガソリン・軽油・ジェット燃料の需給

まで見る必要があります。


🏢③ 商社|原油だけじゃない資源株

次が、

三菱商事

三井物産

伊藤忠商事

住友商事

丸紅

などの総合商社。

商社は原油・LNG・鉄鉱石・石炭など幅広い資源権益を持っています。

そのため資源価格上昇が追い風になることがあります。

ただし、

商社=原油株

ではありません。

非資源事業も巨大です。

だから商社を見るなら、

原油だけではなくLNG・鉄鉱石・石炭なども含めた資源価格全体

を見る必要があります。


⚡④ 電力|「原油高=電力株安」ではない

ここ、まろぴー的に一番面白いところです。

最近かなり追いかけている、

北海道電力

九州電力

関西電力

四国電力

など。

普通に考えると、

原油高
↓
燃料費上昇
↓
発電コスト増加
↓
電力会社にマイナス

ですよね。

確かに方向としては間違っていません。

でも……

そんなに単純じゃない。

日本の電力会社には、

燃料費調整制度

があります。

燃料価格や為替の変動を一定のルールで電気料金へ反映する仕組みです。

つまり、

原油高
↓
燃料費増加
↓
全部そのまま電力会社の損失

ではありません。


⚡さらに会社によって全然違う

ここが重要。

例えば原発。

原発が動いている電力会社なら、火力発電への依存度を下げられます。

一方、

北海道電力は現在泊原発が停止中。

それでも2026年度の経常利益予想を、

300億円 → 460億円

へ上方修正しています。

しかも北海道電力の業績前提は、

原油CIF 約110ドル

為替160円

というかなり厳しい設定。

つまり、

「原油が高いから北電は全部ダメ」

とは言えない。

北海道電力については、このあたりを4電力比較で詳しく調べています👇

👉 北海道電力が53%上方修正!なぜ北電は強い?4社比較で見えた「利益構造の変化」

電力株を見るなら、

原油
+
LNG
+
石炭
+
為替
+
原発稼働率
+
燃料費調整制度

ここまで見る。

原油だけで判断するのは危険です。


✈️⑤ 航空|原油高の代表的な逆風セクター

今度は逆。

原油高でコストが増えやすい代表が、

航空。

航空会社にとってジェット燃料は大きなコストです。

だから、

原油高
↓
ジェット燃料高
↓
燃料費増加

となりやすい。

今回さらに気になるのが、

中国の燃料輸出縮小。

アジアではジェット燃料の需給も締まっています。

つまり航空を見る場合は、

BrentやWTIだけじゃなく「ジェット燃料」も見る。

ここがポイント。


🚚⑥ 陸運・物流

トラックや物流会社も燃料を使います。

軽油価格上昇は、

物流コスト上昇

につながります。

ただし航空と同じく、

燃料サーチャージ

価格転嫁

契約条件

などによって影響は変わります。

だから、

「原油高だから陸運全部売り」

も単純すぎる。

原油高が、

一時的なのか

長期化するのか

が重要です。


🧪⑦ 化学|原材料コストを見る

化学会社も原油高の影響を受けます。

石油化学製品では、

ナフサ

が重要な原料。

原油価格上昇
↓
ナフサ上昇
↓
原材料コスト上昇

という流れがあります。

ただしここも、

値上げできる企業とできない企業

で全然違います。

原料価格が10%上がっても、

販売価格を10%上げられる企業なら影響を吸収できます。

逆に価格転嫁できなければ、

利益率が圧迫される。

だから化学株では、

原油高そのものより価格転嫁力

を見るのが大事です。


📈そして原油は「金利」にもつながる

ここからが相場攻略としてかなり重要。

原油価格が上がると、

ガソリン

物流

航空

電力

化学製品

など幅広い価格へ影響します。

つまり、

原油高
↓
インフレ懸念
↓
中央銀行が利下げしにくくなる
↓
金利上昇

というルートが出てきます。

そして……

ここで半導体につながる。


💻⑧ 原油高が半導体にも影響する?

一見、

原油と半導体って関係なくない?

と思いますよね。

でも、

原油急騰
↓
インフレ懸念
↓
米金利上昇
↓
高PER株の割引率上昇
↓
グロース株に逆風

というルートがあります。

つまり、

原油高 → 金利 → 半導体

という間接ルート。

だから最近まろぴーが、

原油と米金利をセットで見ている

のはこれが理由です。


💱さらに「ドル円」を忘れない

そして日本株ならもう一つ。

為替。

例えば、

原油100ドル
ドル円140円

と、

原油100ドル
ドル円160円

では、

日本企業が払う円ベースの輸入コストは全然違います。

日本は原油を輸入しているので、

原油高+円安

が一番厳しい。

逆に、

原油高でも円高が進めば、

円換算したコスト上昇をある程度和らげられる可能性があります。

だから日本株では、

原油だけ見るのではなくドル円もセット。

これ、本当に大事です。


🌸まろぴー式「原油急騰時の見方」

では最後にまとめます。

原油が急騰した!

そんなとき、

いきなりINPEXを買う前に😂

まず、

① なぜ原油が上がった?

中東情勢?

OPEC?

在庫?

中国?

需要増加?


② ドル円は?

原油高+円安なら、

日本の輸入企業への負担はさらに大きくなります。


③ 米金利は?

原油高がインフレ懸念につながって、

長期金利まで上がっている?

ここまで確認。


④ 石油・資源株

INPEX

石油資源開発

元売り

商社

ここへの資金流入を確認。


⑤ 電力

原油だけでなく、

LNG

石炭

原発

為替

燃料費調整

まで見る。


⑥ 航空・陸運・化学

燃料費や原材料費が上昇。

でも、

価格転嫁できる?

まで見る。


⑦ 最後に半導体

原油
↓
インフレ
↓
金利
↓
NASDAQ・SOX

このルートまで確認。


🐥 原油高で上がる株・下がる株を単純化しすぎない

最後に一番伝えたいところ。

よく、

原油高ならINPEX!

原油高なら電力売り!

原油高なら航空売り!

となりがち。

でも実際には、

同じ原油高でも、

中東の供給不安で上がったのか

世界景気が強くて需要が増えて上がったのか

で意味が全然違います。

さらに、

ドル円

米金利

LNG・石炭

精製マージン

価格転嫁

原発稼働

まで絡んでくる。

だから、

原油価格を見る

ではなく、

「原油がなぜ動き、その影響がどこへ伝わっているのかを見る」

これが相場攻略として大事なんだと思います🌸

昨日の雇用統計でも同じでした。

数字を見て、

「弱い!銀行終わった!」

と思ったら……

金利が戻ってくる😂

👉 【米雇用統計直前】まろぴーは「雇用強め」を予想!金利上昇→円安→株安を警戒

相場って、

最初の材料より、その材料を市場がどう解釈したか

を見る方が大事なのかもしれません。

原油が大きく動いた日は、

原油 → 理由 → ドル円 → 金利 → セクター

この順番。

まろぴーも次から、

「原油爆上げ!INPEX!!」

と突撃する前に、一周確認します😂🌸

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身でお願いいたします。


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