シンスペクティブの記事を書いていて、まろぴーが次に気になった宇宙関連銘柄。
それが**QPSホールディングス(464A)**です🛰️
どちらも小型SAR衛星を使って地球を観測する会社。「似た事業なら、どっちが先に黒字になるの?」と思うよね。
実際に決算を並べると、QPSは2027年5月期に営業黒字を予想。一方、シンスペクティブは2026年12月期も営業赤字を予想しています。
でも、ここで「QPSの勝ち!」と決めるのは早い。両社には大型の防衛省案件があり、今後の衛星投資も続きます。契約の大きさと、毎年残る利益は別の話だからです。
今回はQPSがどんな会社なのかを整理しながら、シンスペクティブとの違いと、黒字化の実現性を見ていきます🔍
QPSホールディングスって何の会社?
QPSホールディングスは、福岡に本社を置く宇宙関連企業です。2025年12月に持株会社体制へ移行し、事業は子会社のQPS研究所が担っています。東証グロース市場に上場しており、証券コードは464Aです。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
主力は、小型SAR衛星「QPS-SAR」を使った地球観測衛星データ事業。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | QPSホールディングス |
| 証券コード | 464A |
| 市場 | 東証グロース |
| 本社 | 福岡県福岡市 |
| 主な事業会社 | QPS研究所 |
| 主力事業 | 小型SAR衛星による画像データ提供、衛星の開発・調査研究 |
| 主な顧客 | 防衛省などの官公庁 |
QPS研究所は衛星の設計・製造から運用まで手がけています。自社の衛星で撮った画像を提供するほか、衛星の試作開発や調査研究も収益につなげる会社です。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
まろぴー「“宇宙の写真を売る会社”と考えると入口はわかりやすいけど、衛星づくりの仕事もあるんだね🌏」
SAR衛星は、普通の写真と何が違うの?
SAR衛星は、電波を地表に照射し、跳ね返ってきた電波を使って観測します。
太陽の光を利用する光学衛星と違い、夜間や雲があるときにも観測できるのが強み。災害が起きた場所の状況確認や、特定の場所の継続的な監視などに使われます。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
ただし、衛星が1機だけでは、地球上の同じ場所をいつでも見られるわけではありません。複数の衛星を組み合わせて観測の頻度を上げるのが、両社の進める衛星コンステレーションです。
まろぴーが事業を見るときは、こんな流れで考えています。
衛星を製造・打ち上げる → 観測できる回数が増える → 顧客へ画像や分析結果を提供する → 売上が増える → 衛星の費用を上回る利益が残る。
宇宙株で難しいのは、衛星が増えた時点では、まだ最後の「利益が残る」まで到達したとは言えないところなんだよね。
QPSは何で売上をつくっている?
QPSの売上は、大きく二つに分けて見るとわかりやすいです。
① 衛星画像データの提供
自社のSAR衛星で取得した画像データを顧客へ提供する事業です。
2026年5月期は、防衛省の「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」が始まり、画像データ提供の売上が伸びました。2027年5月期は、この案件が通年で寄与する見込みです。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
② 衛星の開発・調査研究
衛星を使ったデータ販売だけでなく、防衛省向け衛星の試作開発なども手がけます。
会社資料では、防衛省向けの衛星2機の開発が、2028年5月期までの業績に寄与する見込みと説明されています。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
この二つに加え、宇宙戦略基金などからの補助金収入もあります。ただし、補助金は会計上、売上高や営業利益にそのまま含まれるとは限りません。会社が示す「事業収益」は売上高に補助金等を加えた独自の指標なので、決算を見るときは区別が必要です。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
防衛省の大型案件、QPSだけなの?
ここは今回の比較で、まろぴーがいちばん面白いと思ったところ👀
QPSは防衛省の衛星コンステレーション事業について、5年間で約697億円の売上を見込む契約を公表しています。
ところが、シンスペクティブも同じ防衛省の事業に関わっています。シンスペクティブが公表した画像データ取得業務の委託契約額は、**約961億円(税抜)**です。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
「えっ、シンスペクティブのほうが金額は大きいの?」となるよね。
ただ、契約額が大きい会社ほど利益も大きい、とは言えません。収益を計上する時期も、衛星の製造・打ち上げ・運用にかかる費用も確認する必要があります。シンスペクティブの会社資料には、要求水準を満たせない場合のペナルティにも言及があります。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
まろぴーはこの2社を、単純な「受注額ランキング」にはしたくないです。大きな契約を、どのくらいの利益率で実行できるかが本番だから。
シンスペクティブの事業内容や黒字化の条件は、こちらの記事でも詳しく整理しました。
QPSの決算をチェック。最終黒字でも営業赤字?
QPSの2026年5月期決算は、次のとおりです。
| 2026年5月期 | 実績 |
|---|---|
| 売上高 | 約38.0億円 |
| 営業損益 | 約8.3億円の赤字 |
| 経常利益 | 約11.7億円 |
| 当期純利益 | 約11.5億円 |
| 営業キャッシュフロー | 約5.3億円のマイナス |
会社は、画像データ提供の拡大などで売上高が前年のQPS研究所実績から増えた一方、運用する衛星が増えたことで減価償却費や通信費も増加したと説明しています。宇宙戦略基金による補助金収入などが営業外収益に計上され、経常利益と最終利益は黒字になりました。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
まろぴー「最終黒字の見出しはうれしい。でも、本業の営業損益はまだ赤字。ここを見落としたくない✍️」
衛星を増やすほど観測能力は上がります。でも同時に、衛星の費用も決算に乗ってきます。画像データの売上が、その費用より速く伸びるかが、QPSの黒字化を考えるうえで大切です。
2027年5月期、QPSは本当に営業黒字になる?
会社の2027年5月期予想はこちら。
| 2027年5月期・会社予想 | 金額 |
|---|---|
| 売上高 | 100億円 |
| 営業利益 | 3億円 |
| 経常利益 | 20億円 |
| 当期純利益 | 19億円 |
売上高は前期の約38億円から100億円へ拡大する予想です。会社は、防衛省の衛星コンステレーション事業が通年で寄与し、この事業から70億円以上の売上を見込んでいます。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
計画には具体的な案件がある。そこは、まろぴーがQPSを注目する理由です。
一方、予想営業利益は売上高100億円に対して3億円。**営業利益率は3%**です。衛星の費用が想定以上に増えたり、売上計上が遅れたりすれば、黒字化の時期がずれる可能性もあります。
会社は2027年5月期に衛星7機の打ち上げを計画し、期末の運用機数を16機と見込んでいます。さらに先では36機体制を目指しています。衛星が増えるニュースを追うときは、運用開始と売上への寄与まで確認したいところです。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
なお、2026年9月にはQPS-SAR18号機の試験観測画像が公開され、H3ロケットによる衛星3機分の打ち上げ契約も発表されました。機体の番号と、実際に商用運用している機数は同じ意味ではない点にも注意して見ていきます。(i-qps.net)
シンスペクティブと比べると、何が違う?
両社は同じSAR衛星事業に取り組み、防衛省の同じ大型事業にも関わります。ただ、いまの決算と会社予想では、営業黒字化までの距離が異なります。
| 見るポイント | QPSホールディングス | シンスペクティブ |
|---|---|---|
| 主な事業 | SAR画像データ提供、衛星の開発・調査研究 | SARデータ販売、データを解析したソリューション提供 |
| 直近実績 | 2026年5月期、営業損失約8.3億円 | 2026年12月期上期、営業損失約33.5億円 |
| 公表済みの予想 | 2027年5月期、営業利益3億円 | 2026年12月期、営業損失約54.7億円 |
| まろぴーの注目点 | 大型案件の売上が営業利益に残るか | 売上拡大とともに営業赤字が縮むか |
※両社の決算期と実績の対象期間は異なります。事業内容と数値は各社の開示資料に基づきます。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
シンスペクティブは、衛星画像そのものに加え、データを解析して顧客に役立つ情報として届ける事業も示しています。例えば、災害の状況把握やインフラの監視などです。将来性は気になる一方、現状は売上高に対して営業赤字が大きく、事業拡大の費用が先行しています。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
QPSは「黒字化予想を実現できるか」、シンスペクティブは「大型案件を売上と利益の改善につなげられるか」。 まろぴーは、それぞれ違う問いを持って次の決算を読みたいです。
PERで2社を比べてもいい?
宇宙関連株を調べると、PERが気になるよね。ただ、この2社はPERだけで割安・割高を決めにくい段階だと思います。
QPSは2026年5月期の最終利益が黒字ですが、営業損益は赤字でした。最終利益をもとにPERを見るなら、その利益に営業外収益がどれだけ寄与したかも確認したいです。
シンスペクティブは2026年12月期上期に最終赤字。赤字の期間について、通常のPERで企業価値を比較することはできません。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
まろぴーなら、まず売上の伸び、営業損益、衛星投資に必要な資金を追います。株価や時価総額も大切だけど、「何倍だから安い」と判断する前に、利益の中身を見たいです💭
まろぴーが次の決算でチェックすること✅
QPSについては、次の4点を確認します。
- 防衛省案件の売上は計画どおり増えているか
- 売上が増えた分、営業赤字は縮小し、黒字へ向かっているか
- 衛星の運用機数と、減価償却費・通信費はどう変わったか
- 官公庁以外の顧客への販売も広がっているか
シンスペクティブについては、大型契約の進捗に加え、売上の増加が営業損益の改善につながるかを見ます。
QPSは中期的に、2031年5月期の売上高300億円、営業利益30億円を目標に掲げています。ただ、これは現時点で達成が決まっている数字ではありません。まずは目の前の2027年5月期、営業利益3億円の予想を実現できるかが第一歩です。(finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp)
まとめ:宇宙株の「夢」を、利益まで追いかけたい🚀
QPSもシンスペクティブも、まろぴーにはすごく面白い会社です。雲の上から地球を観測する技術が、防災や安全保障の仕事につながっている。事業を知るほどワクワクするよね。
ただ、投資家として見届けたいのは、大型契約や衛星の増加が、継続的な営業利益に変わるか。
現時点の会社予想では、QPSが一歩先に営業黒字を見込んでいます。シンスペクティブには大きな契約がありながら、まだ費用が先行しています。
まろぴーの結論:衛星の数でゴールを決めず、売上と営業利益まで追いかける🛰️
宇宙関連株をもう少し広く比べたい方は、事業の形が違うアストロスケールの黒字化分析もぜひ。宇宙で「何をする会社か」によって、利益が出るまでの道筋も変わってきます。



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