こんにちは、まろぴーです🌸
前回の記事では、
「AIで電力不足になるなら、電力会社が儲かる?」
というところから調べていきました。
でも実際に追いかけてみると、もっと面白かったのが、
AIデータセンターへ電気を届けるための設備
でした。
変圧器、受配電設備、UPS、冷却設備……。
GPUの裏側には、かなり大きな設備投資が隠れています。
前回の記事はこちら👇
▶ AIで「電力株」は本当に儲かる?データセンター特需で伸びる“本当の関連株”を徹底調査
そして今回はその続き。
🌸まろぴー
「じゃあ実際、どの会社にAIデータセンター需要が入ってるの?👀」
そこで、
富士電機
三菱電機
明電舎
この3社をさらに深掘りしてみます。
まず3社は「同じ電力関連株」ではない
最初にここが重要。
3社とも電力インフラに関係していますが、AIデータセンターとの接点はかなり違います。
明電舎
電力網
↓
変圧器
↓
データセンター
富士電機
受変電設備
↓
配電盤
↓
UPS・電源装置
↓
データセンター内部
三菱電機
UPS・電源システム
+
冷却
+
光デバイス
+
監視制御
↓
AIデータセンター全体
🌸まろぴー
「同じテーマでも、取っている場所が全然違う!」
ここを理解すると3社の違いがかなり分かりやすくなります。
① 富士電機 すでにデータセンター需要が大きく伸びている
まず富士電機。
今回調べていて、かなり数字が目立った会社です。
富士電機はデータセンター向けに、
変圧器
配電盤
UPS
電源装置
などを供給しています。
つまり、
データセンターへ電気を入れて、サーバーまで安定して届ける
ところをかなり広くカバーしています。
そして重要なのが、
すでに需要が数字として出ていること
富士電機によると、データセンター向け事業の売上規模は2020年度比で8.5倍まで拡大。
さらに2026年度も2025年度から大きく拡大させる計画です。(富士電機)
🌸まろぴー
「8.5倍!? “これからAI関連になります”って段階じゃないのね……」
富士電機は工場もどんどん増強
さらに会社は実際に生産能力を増やしています。
神戸工場では配電盤・電源装置の生産能力を1.5倍にする計画。
筑波工場でも設備投資を進めています。(富士電機)
海外もかなり積極的。
マレーシアではデータセンター向け配電盤の新工場を立ち上げ、オーストラリアでも能力を増強。
これらによって2027年度の生産能力を、
2024年度比 約2.5倍
まで引き上げる計画です。(富士電機)
ここはかなり重要。
需要が来るかもしれない
ではなく、
需要が増えているから生産能力を増やしている
という段階に入っています。
② 三菱電機 規模がデカい。しかも電源だけじゃない
次が三菱電機。
ここは調べてみると、
🌸まろぴー
「思ってたよりAIデータセンター本気じゃない!?😳」
となりました。
三菱電機のデータセンター関連事業は、
電源システム
IT Cooling
光デバイス
監視・制御システム
などで構成されています。
つまり、
電気+冷却+光通信
まで持っている。
これはかなり面白い構成です。
データセンター関連売上高は1,763億円→4,000億円へ
三菱電機が2026年に示した数字を見ると、
2025年度
1,763億円
↓
2030年度目標
4,000億円
データセンター関連事業全体を、5年間で2倍以上にする計画です。(三菱電機 オフィシャルサイト)
しかも内訳を見るとさらに面白い。
電源システム
2025年度 865億円
↓
2030年度 1,800億円超
IT Cooling
2025年度 320億円
↓
2030年度 1,000億円超
光デバイス
2025年度 400億円
↓
2030年度 800億円
監視・制御など
2025年度 200億円
↓
2030年度 400億円
会社側がかなり具体的な成長目標を出しています。(三菱電機 オフィシャルサイト)
三菱電機が面白いのは「800V」
さらにAIサーバーの消費電力が増えていくと、
どうやって大量の電力を効率よくGPUへ届けるか
が問題になります。
そこで三菱電機が狙っているのが次世代のDC800V電源システム。
同社は2035年度の電源システム事業について、
売上高2,700億円超
を目標にしています。
この数字には既存のACシステムと新しいDCシステムの両方が含まれます。(三菱電機 オフィシャルサイト)
GPUの高性能化そのものが、
電源設備の世代交代
を生む可能性があるわけです。
③ 明電舎 データセンターの「外側」から需要を取る
そして明電舎。
富士電機や三菱電機とは少し違います。
注目したいのが、
変圧器
AIデータセンターを大量に建設するには、そもそもその場所まで大量の電気を持ってこなければいけません。
つまり、
データセンター建設
↓
地域の電力需要増加
↓
送配電網増強
↓
変圧器需要
という流れ。
明電舎は、この上流側にいます。
変圧器へ160億円投資
明電舎は沼津事業所の変圧器工場に、
160億円
を投資。
2028年度の稼働開始を目指し、生産能力を約1.5倍にする計画です。(明電舎)
そして会社自身が需要増加要因として、
データセンター建設による電力需要増加
を明記しています。
ただし、ここは注意。
明電舎の変圧器需要はAIデータセンターだけではありません。
送配電設備更新
再生可能エネルギー導入
電力網整備
なども需要増加要因です。(明電舎)
つまり明電舎は、
「AIデータセンター専用株」というより、電力網増強そのものを取る会社
という見方のほうが近そうです。
3社を並べると違いがハッキリする
| 富士電機 | 三菱電機 | 明電舎 | |
|---|---|---|---|
| AI・DCとの接点 | 受変電・UPS・配電 | 電源・冷却・光・制御 | 変圧器 |
| 主戦場 | DC内部~入口 | DC内部全体 | 電力網側 |
| DC関連の具体的売上 | 急拡大中 | 1,763億円 | 単独開示なし |
| 将来投資 | 国内外で増産 | DC関連4,000億円目標 | 変圧器160億円投資 |
| 面白いポイント | 需要がすでに顕在化 | カバー範囲と規模 | 電力網増強を取れる |
※各社で開示区分が異なるため、売上高を単純比較できる表ではありません。富士電機はデータセンター向け売上が2020年度比8.5倍まで拡大、三菱電機はデータセンター関連事業全体で2030年度4,000億円を目標、明電舎は変圧器増産投資を公表しています。(富士電機)
🌸まろぴーが今回いちばん気になった数字
今回3社を調べていて、かなり印象に残ったのが、
富士電機「2020年度比8.5倍」
です。
AIテーマって、
「将来すごそう」
という話になりがち。
でも富士電機の場合、すでにデータセンター向け事業が大きく拡大し、その需要に対応するため国内外で生産能力を増強しています。(富士電機)
一方で三菱電機は、
「これからの伸びしろ」が数字でかなり大きい
2025年度1,763億円から2030年度4,000億円。
さらに電源だけではなく、冷却や光デバイスまで持っています。(三菱電機 オフィシャルサイト)
明電舎は、
AIだけに依存しない電力インフラ需要
という立ち位置。
データセンターに加え、再エネや送配電網更新まで変圧器需要につながります。(明電舎)
じゃあ株価はもう織り込んでる?
そして投資家として次に気になるのはここ。
🌸まろぴー
「事業が伸びるのは分かった。でも株価がもう上がり切ってたら話が違うよね……?」
そうなんです。
良い会社=今の株価でも魅力的
とは限りません。
次に見るべきなのは、
株価位置
PER・PBR
利益成長率
受注残
AIデータセンター事業が会社全体の利益をどれだけ押し上げるのか
ここ。
特に富士電機は「データセンター向け8.5倍」という数字がかなり強いので、会社全体の売上・利益にどこまで効いているのかまで掘ると面白そうです。
🌸まろぴーまとめ
前回は、
AI → 電力不足 → 電力株?
というところから始まりました。
でも2本目まで掘ってみると、かなり景色が変わりました。
明電舎は「電力網」
富士電機は「電気をDCへ届ける設備」
三菱電機は「電源+冷却+光+制御」
同じAI電力インフラでも、取りにいく需要が違います。
そしてAIデータセンター投資が続けば、
GPUを作る企業だけではなく、そのGPUを動かすための設備企業にも巨大な市場が生まれる。
ここはAI相場を見るうえで、かなり面白いテーマになりそうです🌸
次はさらに一段踏み込んで、
🌸富士電機をさらに深掘り
富士電機の海外データセンター向け売上高は2020年度比で8.5倍まで拡大。さらに株価は年初来高値から大きく調整しています。
「この成長はどこまで続く?」「今の株価水準はどう見る?」まで、富士電機だけに絞って詳しく調べました。
▶ 富士電機、AIデータセンター事業8.5倍!株価は高値から26%下落、今の評価は?
※本記事は企業・業界の調査を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。



コメント