AIで「電力株」は本当に儲かる?データセンター特需で伸びる“本当の関連株”を徹底調査

投資コラム

こんにちは、まろぴーです🌸

生成AIの普及で、最近よく聞くようになったのが、

「AIデータセンターで電力不足になる」

という話。

NVIDIAのGPUを何千台、何万台と並べるAIデータセンター。

当然、とんでもない量の電気を使います。

となると……

🌸まろぴー
「電力会社、めちゃくちゃ儲かるんじゃない?👀」

まろぴーも最初はそう思いました。

ところが、日本の電力需要予測を実際に調べてみると……

2035年度までの電力需要増加は約5%

「あれ?思ったより増えない……?」

でも、さらに調べていくと面白いことが分かってきました。

AIデータセンターによって大きなお金が動くのは、単純に**「電気を売る会社」だけではない**んです。

変圧器
受配電設備
UPS・電源装置
光ファイバー
冷却設備

つまり、

「GPUを動かすためのインフラ」

ここに巨額の設備投資が発生し始めています。

今回はAIデータセンターが1つ作られると、どこにお金が流れ、どんな日本企業の売上につながるのかを追ってみます🌸


本当に日本は「電力不足」になるの?

まずは数字から。

資源エネルギー庁が示している電力需要の見通しでは、

2025年度:約8,034億kWh

↓

2035年度:約8,461億kWh

10年間で約427億kWh。

増加率にすると**約5.3%**です。

🌸まろぴー
「AI時代で電力爆増!ってイメージだったけど、5%……?」

日本では人口減少や省エネによって既存の電力需要が減少する一方、データセンターや半導体工場の新設などが需要を押し上げると見込まれています。

つまり、

AI・データセンター需要 ↑

だけではなく、

人口減少・省エネ需要 ↓

も同時に起こる。

そのため、日本全体の電力需要では今のところ緩やかな増加予測になっています。


じゃあ「AI電力不足」は大したテーマじゃない?

ここからが本題。

問題になるのは、

「日本全体で電気が何%増えるか」

だけではありません。

AIデータセンターは、大量の電力を特定の場所で一気に必要とする施設です。

日本全体では電力が足りていても、

「データセンターを建設する場所まで、大量の電力を届けられるのか?」

という別の問題が発生します。

つまりAI時代の電力問題は、発電量だけではない。

作る
↓
運ぶ
↓
変圧する
↓
安定してGPUへ届ける

ここまで全部必要になります。


AIデータセンターに電気が届くまで

ものすごく簡単にすると、

発電所
↓
送電網
↓
変電所・変圧器
↓
データセンター
↓
受配電設備
↓
UPS・電源装置
↓
GPU

となります。

さらにGPUを動かすと猛烈な熱が発生するので、

GPU → 冷却設備

も必要。

何千台ものGPUを高速で連携させるため、

GPU ↔ 光通信 ↔ GPU

も必要になります。

つまり、

AIデータセンターは「GPUだけ」では作れない

GPUの周りにも、巨大な設備投資が必要なんです。


① 変圧器で需要を取り込む「明電舎」

まずはデータセンターより上流側。

大量の電力をデータセンターへ届けるには、変圧器などの送配電設備が必要になります。

ここで注目したいのが明電舎。

明電舎は沼津事業所の変圧器工場増強に、

約160億円

を投資すると発表しています。

完成後の生産能力は、

現状の約1.5倍。

会社は需要増加の背景の一つとして、データセンター建設による電力需要の増加を挙げています。

もちろんデータセンターだけが理由ではありません。

再生可能エネルギー導入や送配電設備の更新なども需要増加要因です。

それでも、

AIデータセンター増加
↓
特定地域で大電力が必要
↓
送配電設備を増強
↓
変圧器需要

というルートが、実際の設備投資につながり始めています。


② データセンター内部まで入っていく「富士電機」

そしてAI電力インフラという視点でかなり面白いのが富士電機です。

富士電機は、

変圧器
開閉装置
配電盤
電源装置

など、データセンターへ電気を安定供給するための設備を幅広く持っています。

しかも、生成AIの普及によるデータセンター・半導体工場建設の拡大を背景に、生産能力の増強を進めています。

🌸まろぴー
「AIが伸びそうだから注目!じゃなくて、もう工場を増強してるのね……👀」

ここは大きな違い。

株式市場で「AI関連」と呼ばれる会社はたくさんあります。

でも、

実際の需要を見込んで設備投資まで始めているのか?

を見ると、企業ごとの差が見えてきます。


③ 三菱電機は「AIデータセンター電源」を成長市場へ

三菱電機もかなり具体的です。

同社が示している電源システム事業の売上高は、

2025年度:865億円

そして将来目標は、

2030年度:1,800億円超

2035年度:2,700億円超

となっています。

※データセンター向けだけではなく、電源システム事業全体の数字です。

2035年度の2,700億円を下限として見ても、2025年度比で3倍以上。

さらにAIデータセンター向けの次世代電源システムにも取り組んでいます。

GPUの消費電力が巨大になるほど、

「どうやって効率よくGPUへ電気を届けるか」

そのものが技術競争になってきます。


④ GPUが増えるほど「光」が必要になる

ここからは電気ではなくデータ。

AIデータセンターでは、大量のGPUを高速で連携させます。

そこで必要になるのが、

光ファイバー

です。

GPUが増える
↓
GPU間通信が増える
↓
必要な光接続が増える
↓
さらに高密度な光配線が必要になる

ここで登場するのが、

フジクラ
古河電工
住友電工

などの日本企業です。

特にフジクラについては、世界のコーニングと比較しながらAIデータセンター向けの光技術を詳しく調べています🌸

🌸関連記事

▶ フジクラって結局なにがすごいの?世界のコーニングと徹底比較!

さらにフジクラ・古河電工・住友電工の違いはこちら。

▶ フジクラ・古河電工・住友電工、AI時代の電線株3社を徹底比較

AIデータセンターの巨大化は、

電力インフラと通信インフラを同時に拡大させる

ということですね。


⑤ 最後に待っている巨大問題「熱」

大量のGPUへ大量の電気を流したら……

当然、ものすごい熱が出ます🔥

そこで重要になるのが、

データセンター冷却

ダイキンとNTTデータは、AIサーバーの熱状態を予測し、

空調
熱源
液体冷却

をまとめて制御する共同検証を進めています。

ここはまだ実証段階なので、

「AIデータセンターでダイキンの利益がすでに急増している」

とまでは言えません。

ただ、

GPU高性能化
↓
消費電力増加
↓
発熱増加
↓
高度な冷却技術が必要

という構造は重要です。

AIデータセンターでは、

電気を入れる技術

だけではなく、

熱を外へ出す技術

にもお金がかかります。


⑥ 蓄電池もAI電力インフラになる?

さらに考えたいのが、

蓄電池

大量の電力を使用するデータセンターでは、電力の安定供給も重要になります。

ここで以前取り上げたのがパワーエックス。

大型蓄電池を中心に事業を展開している企業です。

🌸関連記事

▶ パワーエックスがグロース出来高1位!受注が続く蓄電池株はPER222倍でも買える?

今後AIデータセンターの電力需要が増えていくなら、

発電 → 送電 → 変電 → 蓄電 → 給電

まで含めて見る必要がありそうです。


世界を見るとデータセンター電力需要はかなり大きい

日本だけを見ると、

「2035年度まで約5%増か……」

となります。

でも世界を見ると景色が変わります。

IEAの予測を引用した経産省資料では、世界のデータセンター関連電力消費量について、

2024年:約4,150億kWh

↓

2030年:約9,450億kWh

というベースケースが示されています。

約2.3倍です。

つまり日本企業を見る場合も、

日本国内の電力需要だけを見てはいけない

ということ。

富士電機、三菱電機、フジクラ、住友電工などが海外AIデータセンターへの設備供給を拡大できれば、世界的なAI設備投資も市場になります。


ただし「AI投資が続くこと」が大前提

ここまで読むと、

🌸まろぴー
「じゃあAIインフラ企業なら全部伸びる!?✨」

となりそうですが、当然リスクもあります。

最大の前提は、

巨額のAI設備投資が今後も続くこと

AIデータセンター建設が想定より減速すれば、

GPU
光通信
電源設備
冷却設備

などへの投資にも影響する可能性があります。

AI開発や設備投資の減速リスクについてはこちらで詳しく整理しています。

🌸関連記事

▶ AI開発は止まるのか?AI企業トップが「減速」を訴えた本当の理由と半導体株への影響

「AI需要は永久に右肩上がり」と決めつけず、設備投資の動向も追っておきたいところです。


「電力会社」と「AI電力インフラ」は別物だった

ここまで調べて、最初のイメージはかなり変わりました。

最初は、

AI普及
↓
電気を大量消費
↓
電力会社が儲かる!

だと思っていました。

でも実際はもっと複雑。

日本全体の電力需要増加は、現在の予測では2035年度まで約5%。

一方でAIデータセンターを建設するには、

変圧器
受配電設備
UPS・電源装置
光ファイバー
冷却設備
蓄電設備

など、新しい設備投資が必要になります。

つまり、

「電気の販売量」より「AIへ電気を届ける設備」

ここにAI特需が濃く表れる可能性があります。


🌸まろぴーまとめ

AIデータセンターというと、

NVIDIAのGPU

ばかりに目が行きがちです。

でもGPUは、

電気がなければ動かない。
通信できなければ大量に並べる意味がない。
冷やせなければ安定稼働できない。

そのためGPUの周りにも巨大な設備投資が必要になります。

今回調べただけでも、

明電舎 → 変圧器

富士電機 → 受配電・電源設備

三菱電機 → UPS・次世代電源

フジクラ・古河電工・住友電工 → 光通信

ダイキン → 冷却

パワーエックス → 蓄電

という形で、それぞれ違う場所からAIインフラ需要に関わっています。

🌸まろぴー
「GPUの周り、思ってたより日本企業だらけ……!👀」

そして次に気になるのは、

この中で、実際に業績へのインパクトが大きいのはどこ?

次回は、

富士電機 vs 三菱電機 vs 明電舎

を中心に、

AI・データセンター関連事業の規模
受注の伸び
利益率
会社全体への影響
設備増強
株価指標

まで掘ってみます🌸

※この記事は企業・業界について調査したものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。


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