こんにちは、まろぴーです🌸
2026年10月15日、クラウド関連の注目企業2社から、驚きの決算が発表されました!
テラスカイ(3915)は営業利益117.3%増!
そして、サーバーワークス(4434)は営業利益922.0%増!
どちらもクラウド関連企業ですが、売上の伸び方、利益率、株価の評価には大きな違いがあります。
さらに面白いのが、今回の決算でサーバーワークスは通期業績予想を上方修正した一方、テラスカイは据え置いたこと。
まろぴーは今回、テラスカイの決算を持ち越しました🌸
だからこそ、保有銘柄に肩入れするのではなく、サーバーワークスとも比較しながら、どちらに成長余地があるのかを考えてみたいと思います。
今回のテーマは3つ。
- 本当に収益性が高いのはどちら?
- PERの低さは割安さを意味する?
- 今後の上方修正余地はどちらが大きい?
数字を一つずつ見ていきましょう!
1.まずは決算比較!売上規模はサーバーワークス、利益はテラスカイ
2027年2月期の上期決算を比較します。
| 項目 | テラスカイ | サーバーワークス |
|---|---|---|
| 売上高 | 163.65億円 | 247.31億円 |
| 売上成長率 | +22.9% | +32.0% |
| 営業利益 | 13.61億円 | 9.24億円 |
| 営業利益成長率 | +117.3% | +922.0% |
| 営業利益率 | 8.3% | 3.7% |
| 経常利益 | 14.33億円 | 9.91億円 |
| 中間純利益 | 8.80億円 | 8.06億円 |
最初に目を引くのは、サーバーワークスの営業利益922%増ですよね。
でも、実際の利益額を見ると印象が変わります。
サーバーワークスの売上高はテラスカイの約1.5倍。
それなのに、営業利益はテラスカイの方が約1.47倍も大きいんです。
これは両社のビジネスモデルと収益性の違いを表しています。
売上規模が大きい企業が、必ずしも多くの利益を生むわけではない。
今回の決算は、それがよく分かる内容でした。
2.なぜサーバーワークスの営業利益は10倍になった?
サーバーワークスは、AWS(Amazon Web Services)の導入・運用支援を中心に事業を展開しています。
AWSは企業が利用するクラウド基盤です。
サーバーワークスは、その利用を支援するだけでなく、AWSの利用料を顧客に請求するリセール事業も手掛けています。
今回の上期売上高は247.31億円、前年同期比32.0%増。
AWS関連需要の拡大が成長を支えています。
では、なぜ営業利益は約10倍になったのでしょうか?
前年の利益が極端に低かった
ここは重要です。
サーバーワークスの前年上期営業利益は、わずか0.90億円でした。
それが今回、9.24億円まで回復しています。
つまり、営業利益922%増という数字には、前年の低い利益水準からの反動が含まれています。
ただし、それだけで今回の決算を片付けるのも違うと思います。
営業利益率を比較すると、
前年上期:約0.5%
今期上期:約3.7%
約3.2ポイントも改善しています。
売上が32%伸びただけでなく、売上に対して利益を残せる割合も大きく改善したということです。
ただし、利益改善の内訳には注意
AWSのリセール売上が増えれば、売上高は大きくなります。
しかし、クラウド利用料の再販と、技術者による導入・運用支援では利益構造が異なります。
今回の利益率改善については、AWS利用拡大だけでなく、サービス構成、原価率、販管費、前年の費用負担などを分けて検証する必要があります。
現時点で「AWSリセールが伸びたから営業利益が10倍になった」と単純化するのは危険です。
売上成長と利益率改善が同時に起きたことは事実。ただし、その利益率がどこまで定着するかは今後の検証が必要というのが、まろぴーの見方です。
3.テラスカイの利益117%増は、収益構造の変化が面白い!
一方のテラスカイ。
こちらは営業利益117.3%増ですが、利益率そのものがサーバーワークスより高い水準にあります。
テラスカイの主力は、Salesforceなどのクラウド導入・システム開発支援です。
今回の決算では、利益改善の理由が比較的具体的に説明されていました。
大型案件の増加による単価上昇
大型案件の増加によって、受注単価が上昇。
同じ開発体制でも、より多くの利益を確保できる可能性があります。
プロパー社員主体への切り替え
外部の協力会社への委託を抑え、自社社員を中心とした開発体制へ移行。
外注費を抑えながら、エンジニアの稼働率を高めています。
AI活用と事業再編
AIによる開発効率化に取り組むとともに、過去に実施したグループ再編の効果も表れています。
ただし、AI単独の利益貢献額は開示されていないため、今回の大幅増益をすべてAI効果と考えることはできません。
製品事業の黒字転換
製品事業は前年上期の約8,000万円の赤字から、今期は約8,600万円の黒字へ転換しました。
これも連結利益の改善に寄与しています。
今回のテラスカイは、単なる売上拡大だけでなく、受注単価・外注費・稼働率・事業構成が同時に改善しているところが魅力的です。
👉 関連記事:【テラスカイ決算】営業利益117%増の真相!受注単価上昇・内製化・AI活用で収益構造が激変?
4.営業利益率を比較!現時点ではテラスカイが圧倒
ここで両社の利益率を比較してみます。
| 項目 | テラスカイ | サーバーワークス |
|---|---|---|
| 上期営業利益率 | 8.3% | 3.7% |
| 直近2Q営業利益率 | 9.4% | 4.1% |
| 通期計画営業利益率 | 7.4% | 3.2% |
この差は大きいですね。
テラスカイは売上高の約8%を営業利益として残しています。
一方、サーバーワークスは約4%です。
もちろん、両社は売上の構成が違います。
AWS利用料のリセール売上が大きいサーバーワークスと、システム開発支援が主力のテラスカイを、営業利益率だけで優劣判定するのは適切ではありません。
それでも、現時点でテラスカイの方が売上高に対して高い営業利益を生み出していることは明確です。
まろぴーが特に注目したいのは、直近2Qの利益率。
テラスカイは9.4%。
サーバーワークスは4.1%。
どちらも改善していますが、テラスカイは営業利益率10%が視野に入る水準まで来ています。
これが定着すれば、企業価値の評価にも影響する可能性があります。
5.通期進捗率を比較!実は驚くほど近い
ここからが今回の記事で一番面白い部分です。
両社の通期計画に対する上期進捗率を並べてみます。
| 項目 | テラスカイ | サーバーワークス |
|---|---|---|
| 売上高進捗率 | 47.6% | 47.6% |
| 営業利益進捗率 | 53.6% | 55.5% |
| 経常利益進捗率 | 54.5% | 53.5% |
| 純利益進捗率 | 57.7% | 52.4% |
どうでしょう?
ほとんど同じなんです!
営業利益の進捗率はサーバーワークスが約1.9ポイント高いですが、大きな差ではありません。
そして、ここで重要な違いがあります。
サーバーワークスは上方修正後の通期予想。
テラスカイは上方修正していない通期予想。
つまり、進捗率が似ているからといって、両社の会社予想の保守性まで同じとは限らないんです。
では、下期にどれだけの利益が必要なのかを見てみましょう。
6.下期に必要な利益率を逆算!両社とも上振れ余地あり?
| 項目 | テラスカイ | サーバーワークス |
|---|---|---|
| 通期売上高予想 | 343.49億円 | 519.95億円 |
| 通期営業利益予想 | 25.41億円 | 16.65億円 |
| 上期営業利益 | 13.61億円 | 9.24億円 |
| 下期必要売上高 | 179.84億円 | 272.64億円 |
| 下期必要営業利益 | 11.80億円 | 7.41億円 |
| 下期必要営業利益率 | 約6.6% | 約2.7% |
これも興味深いですね。
テラスカイは、直近2Qの営業利益率9.4%に対して、下期は約6.6%でも通期計画を達成できます。
サーバーワークスは、直近2Qの営業利益率4.1%に対して、下期は約2.7%で計画達成です。
つまり、両社とも直近の利益率を維持できれば、通期計画を上回る可能性があるということです。
ただし、下期は案件の季節性、費用計上、先行投資などの影響を受けます。
直近2Qの利益率が、そのまま半年間続くと考えるのは楽観的すぎるかもしれません。
テラスカイには上方修正余地が残っている
テラスカイは今回、上期営業利益が当初計画を66.5%上回りました。
それでも通期予想を据え置いています。
会社は下期に先行投資などを予定していますが、利益率の改善が継続すれば、今後の上方修正につながる可能性があります。
一方、サーバーワークスは今回、通期経常利益予想を13.98億円から18.52億円へ32.5%上方修正しました。
すでに業績改善を通期予想へ反映した形です。
ただし、サーバーワークスにも再上方修正の可能性がないわけではありません。
重要なのは、どちらが上方修正していないかだけでなく、下期の費用計画と利益率がどれほど保守的に設定されているかです。
7.PER比較!サーバーワークスの12倍台は本当に割安?
次に株価評価を見てみましょう。
2026年10月15日の株価を基準に、会社予想EPSからPERを計算すると、概算では次のようになります。
| 項目 | テラスカイ | サーバーワークス |
|---|---|---|
| 株価 | 2,150円 | 2,547円 |
| 会社予想EPS | 118.21円 | 206.7円 |
| 予想PER | 約18.2倍 | 約12.3倍 |
| 時価総額 | 約278億円 | 約203億円 |
※株価は2026年10月15日の終値として参照した数値を使用。サーバーワークスのEPSは同日発表の修正後予想を使用しています。概算値です。
一見すると、サーバーワークスの方が割安に見えます。
でも、ここには注意点があります。
営業利益ではテラスカイが大きく上回る
通期予想を比較すると、
テラスカイの営業利益は25.41億円。
サーバーワークスは16.65億円。
ところが、当期純利益の予想は、
テラスカイが15.26億円。
サーバーワークスが15.38億円。
ほぼ同じなんです。
なぜ営業利益には大きな差があるのに、最終利益は同程度なのでしょうか?
純利益の中身を確認する必要がある
サーバーワークスの通期予想は、営業利益16.65億円に対して経常利益18.52億円です。
営業外損益によって、経常利益が営業利益を1.87億円上回る計画になっています。
また、最終利益には特別損益や税金費用なども影響します。
そのため、サーバーワークスのPER12.3倍を見て、すぐに割安と判断するのは早いと思います。
重要なのは、そのEPSを今後も安定して稼げるかどうか。
PERは株価を1株当たり純利益で割った指標です。
利益に一時的な要因が含まれていれば、PERが実力以上に低く見える場合があります。
ただし、今回のサーバーワークスの営業利益9.24億円は本業から生まれた利益です。
営業利益の大幅改善そのものを、一時的な特別利益によるものと考えるのは適切ではありません。
なお、前年上期の最終赤字には減損などの特殊要因も影響しており、前年からの純利益改善幅をそのまま持続的な成長率として扱うこともできません。
PERだけでなく営業利益ベースの評価も重要
ここで参考になるのが、時価総額を営業利益と比較する考え方です。
通期予想営業利益に対する時価総額の倍率を計算すると、
テラスカイ:約10.9倍
サーバーワークス:約12.2倍
となります。
※時価総額÷会社予想営業利益の簡易比較です。現預金や有利子負債を調整するEV/EBITとは異なります。
面白いことに、PERではサーバーワークスが低いのに、営業利益ベースの単純な倍率ではテラスカイの方が低いんです。
これだけで優劣を決めることはできませんが、PERだけを見た印象とは変わってきます。
8.もしテラスカイが上方修正したらPERはどう変わる?
ここで、まろぴー独自のシミュレーションです。
テラスカイの通期営業利益予想は25.41億円。
仮に営業利益が上振れした場合、純利益も同じ割合で増えると仮定してPERを試算します。
| 営業利益の上振れ率 | 仮定した予想PER |
|---|---|
| 会社計画どおり | 約18.2倍 |
| +10% | 約16.5倍 |
| +20% | 約15.2倍 |
| +30% | 約14.0倍 |
※株価2,150円を固定し、純利益とEPSも営業利益と同じ割合で増えるという簡略化した仮定です。実際の税金・営業外損益・特別損益などは考慮していません。
ここで伝えたいのは、上方修正が必ずあるということではありません。
現在のPERだけでなく、将来の利益水準が変わったときに評価がどう変わるかを見ることが重要ということです。
一方、サーバーワークスも今後さらに利益が伸びれば、同様にPERが低下する可能性があります。
9.キャッシュフローと利益の質も比較したい
利益が大幅に増えた企業を見るときは、キャッシュフローも確認したいところです。
今回の上期営業キャッシュフローは、
テラスカイ:13.24億円
サーバーワークス:18.14億円
でした。
どちらも営業利益を上回る営業キャッシュフローを確保しています。
これはプラス材料です。
ただし、サーバーワークスのAWSリセール事業は、顧客からの入金とAWSへの支払いのタイミングが運転資金に影響する可能性があります。
また、テラスカイも売掛金や契約資産の変動によってキャッシュフローが上下します。
したがって、営業キャッシュフローが営業利益を上回っているというだけで、すべてが持続的な現金創出力だと判断することはできません。
今後も継続して利益を現金に変えられるかを確認していきたいですね。
10.結局、どちらが魅力的なのか?
ここまで比較してきた内容を整理します。
| 比較ポイント | 注目したい企業 | 理由 |
|---|---|---|
| 売上規模 | サーバーワークス | AWSリセールを中心に規模が大きい |
| 売上成長率 | サーバーワークス | 上期+32.0% |
| 営業利益率 | テラスカイ | 上期8.3% |
| 営業利益の絶対額 | テラスカイ | 上期13.61億円 |
| 営業利益進捗率 | ほぼ互角 | 53.6%対55.5% |
| 表面上の予想PER | サーバーワークス | 修正後約12.3倍 |
| 上方修正余地 | 両社に可能性 | テラスカイは据え置き、サーバーワークスは修正済み |
| 今後の重要課題 | 両社とも利益率の持続性 | 高い利益率が定着するか |
テラスカイの魅力
テラスカイは、営業利益率が高く、受注単価上昇や内製化による収益改善が進んでいます。
製品事業の黒字転換もプラス材料です。
さらに、今回の上期決算が好調だったにもかかわらず、通期予想は据え置き。
今後、上方修正が発表される可能性にも注目したいところです。
サーバーワークスの魅力
サーバーワークスは、AWS利用拡大を背景に高い売上成長を実現しています。
営業利益率も前年から大幅に改善しました。
修正後の予想PERは約12倍台と、表面的にはテラスカイより低い水準です。
ただし、純利益の中身と、今後も営業利益率を維持できるかが重要になります。
🌸 11.まろぴーの結論!利益率のテラスカイ、成長回復のサーバーワークス
今回の2社の決算を比較して感じたのは、同じクラウド関連でも、利益の生み出し方がかなり違うということです。
テラスカイは、受注単価上昇、内製化、稼働率改善などによって高い営業利益率を実現しています。
一方のサーバーワークスは、AWS関連需要の拡大と収益性の回復によって、営業利益を大きく伸ばしました。
売上成長率はサーバーワークスが上回りますが、営業利益率ではテラスカイが大きくリードしています。
そして、通期進捗率は驚くほど近い。
ここが今回の比較で最も興味深いところでした。
まろぴーが今後注目したいのは、テラスカイが営業利益率8〜9%台を維持し、通期予想の上方修正につなげられるかという点です。
ただし、サーバーワークスもすでに上方修正したとはいえ、さらに利益が上振れる可能性は残っています。
PER12倍台という数字だけで割安と判断することも、PER18倍台だからテラスカイが割高と判断することもできません。
最終的に大切なのは、今後どちらが継続的に利益を伸ばせるか。
まろぴーはテラスカイを決算持ち越ししていますが、サーバーワークスも引き続き注目したい企業になりました!
次の決算では、両社の利益率と業績予想の変化をもう一度比較してみたいと思います。
まろぴーでした🌸
関連記事
👉 テラスカイ決算を徹底分析!営業利益117%増の真相と収益構造の変化
参考資料
- 株式会社テラスカイ「2027年2月期 第2四半期決算短信・決算説明資料」(2026年10月15日)
- 株式会社サーバーワークス「2027年2月期 第2四半期決算短信・決算説明資料」(2026年10月15日)
- 株式会社サーバーワークス「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」(2026年10月15日)
※本記事は2026年10月15日時点の公開情報を基に作成しています。株価・PERは当日の参照値に基づく概算です。記事中のシミュレーションは会社予想ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。



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