【3928】マイネットはAIで化ける?ゲーム運営費50%削減と11月決算を先回り分析

企業深掘

こんにちは、まろぴーです🌸

今回深掘りするのは、ゲーム会社のマイネット(3928)。

……といっても、

「マイネットって、どんなゲームを作ってる会社?」
「名前は聞いたことあるけど、何をしているのか分からない!」

という人も多いはず。

実はマイネットは、新作ゲームを次々と開発する会社というより、他社のゲームを引き継いで、長く運営するのが得意な会社です🎮

そして2026年6月、かなり気になる発表をしました。

AIを活用し、ゲーム運営コストを50%削減する。

しかも、ただの目標ではありません。

すでに複数のゲームタイトルで、約20%のコスト削減を実現しているといいます。

ゲーム会社といえば、

「新作がヒットするか」
「セルラン上位に入れるか」

に注目が集まりがちです。

でもAIで開発費や運営費が下がれば、売上がそれほど増えなくても利益は伸ばせます。

特に時価総額の小さな会社なら、数億円の利益改善でも企業価値に与えるインパクトは大きくなります。

もしかしてマイネット、国内で最初に「AIで利益構造が変わるゲーム会社」になるのでは……?🤔

今回は、

  • マイネットは何をしている会社なのか
  • どんなゲームを運営しているのか
  • AIで何が変わるのか
  • PER7倍台は本当に割安なのか
  • 11月13日の決算で何を確認するのか
  • 次のAI恩恵ゲーム株はどこなのか

ここまでまとめて深掘りします🌸

※株価や時価総額などは、2026年9月18日終値時点の情報です。


マイネットって何をしている会社?🎮

マイネットは、ゲームをゼロから開発して大ヒットを狙う会社とは少し違います。

中心となっているのは、他社が開発・運営してきたゲームを引き継ぐセカンダリー事業です。

スマホゲームは、リリース直後が一番売上を伸ばしやすく、その後は少しずつ売上が減少するケースが多くなります。

でも、売上が減ってもゲームを運営するには、

  • エンジニア
  • プランナー
  • デザイナー
  • イベント企画
  • データ分析
  • カスタマーサポート

など、さまざまな人員が必要です。

大手ゲーム会社にとって採算が合わなくなったタイトルでも、運営体制をコンパクトにできれば黒字を維持できる場合があります。

そこで登場するのがマイネットです🌸

他社からゲームを引き継ぎ、運営方法や人員配置を見直し、できるだけ長くサービスを続ける。

いわば、

ゲームを作る会社というより、ゲームを再生して寿命を延ばす会社

というイメージです。

マイネットは2014年にセカンダリー事業を開始し、これまでに80タイトル以上を運営してきました。

10周年を達成したタイトルも10本を超えています。

「新作を1本当ててドーン!」という会社ではなく、複数のゲームを長く運営して収益を積み上げる会社なんですね。


「龍が如く ONLINE」もマイネットが運営中

では、実際にどんなゲームを運営しているのでしょうか。

マイネットが現在運営している主なタイトルはこちらです。

  • 龍が如く ONLINE
  • 夢王国と眠れる100人の王子様
  • 大戦乱!!三国志バトル
  • モバプロ2 レジェンド
  • 未来家系図 つぐme
  • 刻のイシュタリア
  • 不良遊戯 シャッフル・ザ・カード
  • ジョーカー~ギャングロード~
  • ラグナブレイク・サーガ
  • 神獄のヴァルハラゲート
  • ドラゴンタクティクス
  • レジェンド オブ モンスターズ
  • 天下統一オンライン
  • ケータイ国盗り合戦

「龍が如く ONLINE」や「夢100」は、名前を知っている人も多いのではないでしょうか😊

一方で、10年以上続いているカードゲームやRPGも多く含まれています。

マイネットの運営タイトル一覧を見ると、長期運営に強い会社であることがよく分かります。

こうしたゲームでは、毎月のように、

  • ゲーム内イベントを作る
  • アイテムやキャラクターを追加する
  • ユーザーの反応を分析する
  • ゲーム内データを入力する
  • バナーやアイコンを制作する
  • 問い合わせに対応する

といった作業が発生します。

……これ、かなりAIと相性がよさそうですよね?🤖


AIですでに約20%のコスト削減!

マイネットは2026年6月、AIを活用してゲーム運営コストを50%削減する目標を発表しました。

「いつかAIを使いたいです!」という話ではありません。

すでに複数タイトルで実証実験を行い、約20%のコスト削減を実現しています。

具体的には、次のような業務でAI活用が進んでいます。

ユーザーニーズの高速分析

ゲームの運営では、膨大なプレイデータや課金データを分析し、次のイベントやキャンペーンを考えます。

AIを使えば、大量のデータから傾向を見つける作業を高速化できます。

プランナー業務の一部自動化

イベント内容が決まった後には、ゲーム内の数値やアイテム情報などを入力する作業が必要です。

こうした定型作業をAIで自動化できれば、プランナーはイベント企画やユーザー体験の改善に時間を使えます。

定型的な素材の制作

ゲーム内で使うアイコンなど、一部のクリエイティブ素材にもAIを活用しています。

ただし、IPを守るためにAIを使用しない業務も明確に分けています。

何でもAIに作らせるのではなく、

  • AIで効率化する仕事
  • 人間が価値を生み出す仕事
  • AIを使わない仕事

を整理している点は、かなり現実的だと思います🌸

詳しくは、マイネットのAIによるゲーム運営コスト削減の発表で確認できます。


マイネットとAIは相性がいいかもしれない

ここ、今回の記事でかなり大事なポイントです。

マイネットは累計80タイトル以上を運営してきました。

一つのゲームで作ったAI活用の仕組みを、別のゲームにも横展開できる可能性があります。

例えば、あるタイトルでデータ入力作業を自動化できた場合、似た仕組みを別タイトルにも導入できます。

1タイトルだけで20%削減するよりも、複数タイトルに同じ仕組みを展開できた方が、会社全体の利益に与える効果は大きくなります。

さらに、AIによって運営コストが下がれば、これまで採算が合わず引き継げなかったゲームも取得できるかもしれません。

流れとしてはこんな感じです。

  1. AIで既存ゲームの運営費を削減
  2. ゲームの損益分岐点が下がる
  3. 運営を続けられる期間が長くなる
  4. 引き継げるゲームの対象が増える
  5. 運営タイトルが増える
  6. AIの仕組みをさらに横展開する

AIが単なる経費削減ではなく、新しいゲームを獲得するための競争力になる可能性もあるということです✨


ただし、直近決算は赤字です

ここまで読むと、

「AIで20%削減なら、もう業績も絶好調なのでは?」

と思うかもしれません。

ところが、直近決算はまだ厳しい内容でした。

2026年12月期の中間決算は、売上高が前年同期比1.8%増の約40億円。

売上は少し増えましたが、売上原価や販売管理費が増加し、営業損益は約1億3,300万円の赤字となりました。

中間純損益も約1億6,700万円の赤字です。

つまり、現時点ではまだ、

AIによるコスト削減が会社全体の利益を押し上げた

とまでは言えません。

マイネットは「AIで化けた会社」ではなく、これから本当に化けるのかを確認する段階の会社です。

赤字企業や先行投資型企業を見るときは、派手な成長ストーリーだけでなく、黒字化までの道筋が重要です。

同じように「期待は大きいけど、利益はこれから」という企業については、こちらの記事でも考えています。

→ アストロスケールはいつ黒字化する?受注残363億円でも赤字が続く理由


通期計画を達成するには下期の急回復が必要

マイネットの2026年12月期会社予想はこちらです。

項目2026年12月期会社予想
売上高90億円
営業利益3億9,000万円
経常利益3億4,500万円
純利益2億8,500万円
営業利益率約4.3%

中間期は営業損失約1億3,300万円でした。

それでも通期では営業利益3億9,000万円を予想しています。

ということは、単純計算で下期だけで約5億2,300万円の営業利益を出す必要があります。

下期売上高を約50億円とすると、必要な営業利益率は約10%です。

……これは、なかなか大きな回復が必要です😳

第3四半期で営業損益が急改善するのか。

AIによるコスト削減が、数字として見え始めるのか。

11月13日の決算は、かなり重要になりそうです。


PER7倍台は割安なの?🤔

2026年9月18日の終値は240円でした。

主な株価指標はこちらです。

指標数値
株価240円
時価総額約23億円
予想PER約7.2倍
実績PBR約1.5倍
予想EPS33.22円
予想配当0円

PER7倍台だけを見ると、

「めちゃくちゃ割安では?」

と思ってしまいます。

でも、ここは注意が必要です⚠️

このPERは、会社が予想している純利益2億8,500万円を達成する前提で計算されています。

中間期時点では赤字なので、通期計画を達成できなければ、現在表示されているPERの意味も変わります。

ただし、時価総額は約23億円。

かなり小さな会社です。

仮にAIによるコスト削減で営業利益が数億円増えれば、時価総額に対する利益改善のインパクトは大きくなります。

大企業にとっての1億円と、時価総額23億円の企業にとっての1億円では、重みが違います。

ここがマイネットの面白いところです🌸

一方で、出来高が少ない日もある小型株なので、株価の急変や流動性には注意が必要です。


AIで利益はどれくらい変わる?

ここでは分かりやすく、ゲーム運営にかかる年間コストが仮に30億円だった場合で考えてみます。

AIによる削減率コスト削減額
10%3億円
20%6億円
30%9億円
50%15億円

もちろん、これは説明用の仮定です。

実際にAIの対象となるコストが30億円あると公表されているわけではありません。

また、削減した人員や時間を、新しい企画やゲーム改善に振り向ける可能性もあります。

それでも、会社の営業利益予想が3億9,000万円であることを考えると、数億円単位のコスト改善でも影響は小さくありません。

まろぴーが今回注目しているのは、売上が急増するかどうかだけではありません。

売上が横ばいでも、営業利益率が上がるか。

これが確認できれば、マイネットに対する市場の評価が変わる可能性があります。

派手な売上だけでなく、「結局いくら利益が残るの?」という視点は、AI関連企業を見るうえでもかなり重要です。

→ データセクションの1,399億円契約で、実際にいくら利益が残るのかを試算


11月13日の決算で確認したい6項目

マイネットの2026年12月期第3四半期決算は、11月13日に発表予定です。

まろぴーは次の6項目をチェックします👀

① 営業損益が黒字化したか

中間期の営業損失約1億3,300万円から、どこまで改善したかが最重要です。

第3四半期累計で黒字化していれば、下期回復への期待が高まります。

② 売上より営業利益率が改善したか

AIの効果を見るには、売上高だけでは足りません。

売上が横ばいでも営業利益率が改善していれば、運営効率化が進んでいる可能性があります。

③ AIを導入したタイトルが増えたか

現在は「複数タイトルで約20%削減」という説明です。

AIを導入したタイトル数や対象業務が増えているかを確認したいところです。

④ 50%削減目標の進捗が開示されるか

現在の約20%から、さらに削減率が高まっているのか。

会社から具体的な数字が出れば、大きな判断材料になります。

⑤ 通期予想を維持できるか

営業利益3億9,000万円の予想を維持する場合、会社側は下期の利益回復を見込んでいることになります。

反対に下方修正が出れば、AI効果が業績へ表れるまでには時間が必要と判断できます。

⑥ 新しいゲームの獲得につながったか

AIによって運営コストが下がり、これまで採算が合わなかったゲームまで引き継げるようになれば、コスト削減から成長戦略へ一段進みます。


次のAI恩恵ゲーム株はどこ?🎮🤖

現時点で、マイネットほど具体的な削減率を公表している国内上場ゲーム会社は多くありません。

そこで「すでにAIで利益が増えた会社」ではなく、AI導入が進めば利益への影響が大きそうな監視候補を考えてみます。

企業コードAIで期待される効果
ドリコム3793ゲーム開発、シナリオ制作、IP展開の効率化
Aiming3911スマホゲームの開発費・運営費削減
enish3667少人数開発による損益分岐点の低下
KLab3656海外向け翻訳やIPゲーム開発の効率化
トーセ4728受託開発の工数削減と利益率改善

ただし、これらの企業がマイネットと同じように具体的な削減効果を公表しているわけではありません。

今後の決算説明資料などで、

  • 生成AIの本格導入
  • 開発期間の短縮
  • 外注費の削減
  • 少人数でのゲーム開発
  • AIによるローカライズ
  • 営業利益率の改善

といった言葉が出てくるかを監視していきたいと思います🔍

ゲーム会社はIPの強さも重要です。

ポケモンのように、ゲームだけでなくグッズや映像などへ広げられるIPは、一般的なゲームタイトルとは利益構造が異なります。

→ ポケモンが売れると任天堂はどう儲かる?意外と知らない利益構造


AIはゲーム会社すべてに追い風とは限らない

AIでゲームを安く作れるようになることは、基本的にはゲーム会社にとってプラスです。

しかし、誰でも低コストでゲームを作れるようになれば、新作ゲームの本数が増えて競争が激しくなる可能性があります。

開発費が下がっても、ユーザーを集めるための広告宣伝費が上がれば、利益が増えるとは限りません。

また、生成AIで作った画像やシナリオには、

  • 著作権
  • IP管理
  • 作品の品質
  • AIっぽさによるユーザー離れ

などのリスクもあります。

AIを使っただけでゲームが面白くなるわけではありません😂

ゲームの面白さやキャラクターへの愛着は、最後は人間が作る部分も大きいと思います。

だからこそ、マイネットがAIを使う業務、人間が担当する業務、AIを使わない業務を分けている点は評価できます。


まろぴーの結論🌸

現時点でマイネットを、

「AIで化けたゲーム会社!」

と呼ぶのは、まだ早いと思います。

AIによって複数タイトルで約20%のコスト削減を実現していますが、その効果が会社全体の利益を大きく押し上げたとは、まだ確認できていません。

だからこそ、11月13日の第3四半期決算が重要です。

中間期は営業赤字。

それでも会社は、通期で営業利益3億9,000万円を予想しています。

第3四半期で、

  • 営業損益が急改善
  • 利益率が上昇
  • AI対象タイトルが拡大
  • コスト削減率が20%からさらに前進
  • 通期予想を維持、または上方修正

となれば、マイネットが国内ゲーム業界における**「AIで利益構造が変わった最初の小型株」**として注目される可能性があります✨

一方で、赤字が続いたり下方修正が出たりすれば、PER7倍台という数字も割安とは言えなくなります。

見るべきポイントは、

AIを使っています!ではなく、AIによって利益率が上がりました!と言えるかどうか。

ここです。

マイネットはまだ、AIで化けた会社ではありません。

でも、時価総額約23億円という小ささを考えると、数億円の利益改善でも企業価値に与えるインパクトは大きくなります。

11月13日の決算に向けて、まろぴーも監視リストに入れておきます👀🌸

AI×ゲームの国内第1号になれるのか。

次の決算で答え合わせしましょう!

※本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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