ポケカ30周年で儲かる株は?任天堂・ハピネット、そして「カードを刷る会社」まで調べてみた

企業深掘

2026年、ポケモンカードゲームはついに30周年。

9月16日には30周年記念の拡張パック「30th CELEBRATION」が世界同時発売されました。

しかも今回は通常の拡張パックとは違い、1パック360円(税込)・キラカード6枚入りという特別仕様。

10月以降も30周年関連商品や大型イベントが予定されていて、ポケカ30周年商戦はまだ始まったばかりです。

🌸まろぴー
「ポケカがめちゃくちゃ売れたら……結局どこの会社が儲かるの?」

今回はここを掘ります。

任天堂だけではありません。

IP → 流通 → 印刷・製造

までお金の流れを追いかけてみると、意外な会社まで浮かんできました。

ポケカ30周年はかなり大きなイベント

「30th CELEBRATION」には、30周年を象徴するカード30枚の特別仕様や、30人のイラストレーターによる30種類のピカチュウなどが収録されています。

さらに10月25日に幕張メッセ、10月31日・11月1日にインテックス大阪で30周年イベントを開催。

ジムイベントも2027年1月末まで続く予定です。

つまり30周年は、9月の新商品だけで終わるイベントではありません。

ここで投資家として気になるのが、

「この30周年商戦のお金は、最終的にどこへ流れるの?」

というところです。

① 任天堂はやっぱり外せない

まず思い浮かぶのが任天堂(7974)。

ただし、任天堂自身がポケモンカードを直接販売しているわけではありません。

株式会社ポケモンは任天堂の持分法適用関連会社です。

つまりポケモンカードが売れた場合、任天堂は株式会社ポケモンとの資本関係を通じてポケモンビジネスと接点を持っています。

以前の記事では、このあたりの仕組みをもう少し詳しく調べています。

▶ ポケモンが売れると任天堂はどう儲かる?株式会社ポケモンとの関係を徹底解説

ただし任天堂は、Nintendo Switch 2をはじめとする巨大なゲーム事業を抱えています。

そのため、

「ポケカ30周年が大ヒットしたから任天堂の利益が一気に跳ねる」

と単純化するのは少し違います。

任天堂はあくまでIP側からポケモン経済圏に接続している上場企業として見るのが分かりやすそうです。

② 流通で気になるハピネット

次に気になったのがハピネット(7552)。

ハピネットは玩具市場の中間流通大手で、玩具事業の取扱商品として「トレーディングカード」を明記しています。

メーカー約700社、販売先約1,200社を抱え、量販店・コンビニ・EC・玩具店などへ商品を供給する巨大な流通網を持っています。

これだけ聞くと、

🌸まろぴー
「ポケカが爆売れしたらハピネットも……?」

と考えたくなります。

ただし、ここは注意。

今回確認した公開資料からは、

「ポケカ30周年商品の流通をハピネットが担当している」

というところまでは確認できませんでした。

TCGを扱う巨大流通会社なのは事実。

でも、

ハピネット=ポケカ30周年の直接的な恩恵銘柄

と断定するのはまだ早そうです。

ここは今後の決算資料で、TCGやカード商品の販売動向への言及が出てくるか追いかけたいところです。

③ 「カードを刷る会社」はどこ?

そして今回、一番気になったのがここ。

ポケカが何千万パック、何億パックと売れるなら、それを作っている会社も儲かるんじゃない?

という疑問です。

そこでカードの製造側まで調べてみました。

浮かんできた上場企業が、

TOPPANホールディングス(7911)

です。

TOPPANは国内最大級のTCG製造設備を持つ

TOPPANは1999年からトレーディングカードの製造を手掛けています。

現在はカードの印刷だけではなく、

印刷 → 加工 → 包装 → アッセンブリ → 物流

まで対応できる体制を構築。

同社自身が国内最大級のTCG製造設備を持つとしています。

つまり、

「カードを大量に作る会社」

という意味では、かなり気になる存在です。

そして2026年6月、気になる発表が

さらに調べていると、かなり面白い発表がありました。

TOPPANは2026年6月8日、トレーディングカード向けの新しい紙製ピロー包材を発表。

しかも単なる試作品ではありません。

6月から国内外のTCGメーカーへのサンプル出荷を開始。

そして、

2026年秋から専用ラインで量産開始。

量産開始時点で、

年間3,000万パック

の供給能力を構築します。

🌸まろぴー
「……2026年秋?」

そうなんです。

ポケカ30周年も2026年秋。

これはちょっと気になるタイミングです。

ただし「ポケカ用設備」とは書いていない

ここは非常に重要なので、はっきり分けておきます。

TOPPANはこの設備について、対象を

「国内外のトレーディングカードメーカー」

としています。

株式会社ポケモンやポケモンカードの名前は出していません。

したがって、

「TOPPANがポケカ30周年のために設備を増強した」

とは言えません。

現時点で確認できる事実は、

ポケカ30周年と同じ2026年秋に、国内最大級のTCG製造設備を持つTOPPANが新しいTCG向けラインの量産を始める

というところまで。

関係が公表されているわけではありません。

でも投資家として調べていると、

「このタイミング、ちょっと気になるぞ……」

となるのも事実です。

年間3,000万パックって、どれくらい?

TOPPANの新ラインの供給能力は、

年間3,000万パック。

かなり大きな数字に見えます。

今回の「30th CELEBRATION」の希望小売価格は1パック360円。

もちろん、この360円がそのまま製造会社に入るわけではありません。

メーカー、流通、小売、カード製造、包装などに分かれます。

そこで規模感を見るため、仮に印刷・加工・包装などを含めて製造会社への発注額が1パック30円だったとします。

すると、

30円 × 3,000万パック = 9億円

になります。

ただし、この「30円」はTOPPANや株式会社ポケモンが公表した数字ではありません。

あくまで規模感を考えるための仮定です。

実際に製造会社へいくら支払われているのかは公開されていません。

TOPPAN自身も「10億円」を目標にしている

そして面白いのがここ。

TOPPANは今回開発した紙製パックについて、

2030年度までに関連受注を含め10億円の売上

を目指しています。

ただし、この数字にも注意が必要です。

これはTOPPANのTCG製造事業全体が10億円という意味ではありません。

今回開発した紙製ピロー包材と、それに関連する受注についての目標です。

カード本体の印刷・加工など、TOPPANが展開しているTCG製造事業全体とは分けて考える必要があります。

10億円ってTOPPANには小さくない?

ここまで調べると、今度は別の疑問が出てきます。

🌸まろぴー
「10億円って、TOPPAN全体から見たら小さくない?」

その通りです。

TOPPANは売上高が1兆円を大きく超える巨大企業。

仮に10億円の売上が増えても、全社売上に占める割合はごくわずかです。

つまり、

「ポケカ30周年だからTOPPANの業績が一気に変わる!」

という話ではありません。

ここはかなり冷静に見ておきたいところ。

一方で重要なのは、TOPPANがなぜ今TCG向け設備を強化しているのかです。

国内TCG市場は3,000億円を突破

TOPPANによると、国内TCG市場は2024年度に3,000億円を突破。

2019年度と比較すると約3倍まで拡大しています。

つまりTOPPANの設備投資は、ポケカ30周年だけを見るより、

急成長するTCG市場そのものを取りにいく設備投資

と考えた方が自然です。

ポケモンカードだけではありません。

ワンピースカード、遊戯王、デュエル・マスターズなど、日本には巨大なTCG市場があります。

その市場が拡大すれば、

カードを作る側にも仕事が増える。

この視点は結構面白いと思います。

TOPPANはポケカを作っているの?

ここまで調べると、一番知りたくなるところ。

「じゃあ実際、TOPPANがポケカを作ってるの?」

今回かなり調べましたが、

現在の日本版ポケモンカードをTOPPANが製造していると確認できる公式情報は見つかりませんでした。

したがって、

TOPPAN=ポケカ製造会社

とは書けません。

一方でTOPPANが国内最大級のTCG製造設備を持ち、2026年秋からさらに新しいTCG向けラインを動かすことは確認できます。

この2つは分けて考える必要があります。

実は昔のポケカ製造を追うとさらに面白い

さらに過去まで追ってみると、初期のポケモンカードには任天堂の宇治小倉工場で製造していた記録があります。

また、初期ポケカの印刷に関わった企業として和多田印刷に関する資料も残っています。

ただし和多田印刷は非上場。

そして現在のポケモンカードの国内製造委託先については、公開情報ではかなり見えにくくなっています。

海外では株式会社ポケモンのグループにカード印刷会社が存在しているため、ポケモン側がカード製造能力そのものを重要視していることも分かります。

ここまで調べてみると、

「ポケカって誰が刷ってるの?」

だけでも一本の記事が作れそうなくらい奥が深いです。

ポケカ30周年のお金の流れを整理

今回調べた3社は、それぞれポケカとの接点がまったく違います。

任天堂
→ ポケモンIP・株式会社ポケモンとの資本関係

ハピネット
→ TCGを含む巨大な玩具流通網

TOPPAN
→ TCGの製造・包装という裏方

ただし、現時点でポケカ30周年との直接的な関係を確認できる度合いも違います。

任天堂は株式会社ポケモンとの資本関係が確認できます。

一方、ハピネットについてはポケカ30周年商品の直接的な流通関係、TOPPANについては現在のポケカ製造関係を確認できていません。

だからこそ、

「関連株!」と決めつけず、その後の決算やIRを追いかける。

ここが大切だと思います。

ポケカ30周年、関連商品もチェック

ポケモンIPを語るうえで、もう無視できないのが「ポケモンカード」。

2026年はポケカ30周年という大きな節目。
まろぴーの株ラボでは、30周年で注目したい関連企業と、実際のポケカ商品をまとめています👇

👉 ポケカ30周年で注目したい関連銘柄&商品をチェック

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🌸まろぴーまとめ

ポケカ30周年。

最初は、

「任天堂でしょ?」

と思って調べ始めました。

でも、お金の流れを追っていくと、

IPの任天堂
↓
流通で気になるハピネット
↓
製造・包装で気になるTOPPAN

まで広がってきました。

そして今回、一番意外だったのがTOPPAN。

国内TCG市場は3,000億円超。

その市場で国内最大級の製造設備を持つTOPPANが、ポケカ30周年と重なる2026年秋から年間3,000万パックの新ラインを動かす。

ポケカとの直接的な関係は確認できません。

でも、

「TCG市場が伸びると、カードを作る会社にも恩恵があるのでは?」

という視点は持っておきたいところ。

ポケカ30周年商戦はまだ始まったばかりです。

今後ハピネットやTOPPANの決算にTCG関連の変化が出てくるのか、引き続き追っていきます🌸

ポケモンと任天堂の利益構造そのものが気になる方はこちらもどうぞ。

▶ ポケモンが売れると任天堂はどう儲かる?株式会社ポケモンとの関係を徹底解説

※本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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