こんにちは、まろぴーです🌸
「AIを作る会社ではなく、AIを使って利益を増やす会社を探す」
そんな視点で追いかけている、
🤖「AIで利益が変わる会社」シリーズ
第2弾では人材、第3弾ではコールセンター・BPO、そして第4弾ではSIer・システム開発業界を見てきました。
▶ 第2弾 人材業界
https://maropy-kabu.com/ai-profit-human-resources-stocks/
▶ 第3弾 コールセンター・BPO業界
https://maropy-kabu.com/ai-profit-call-center-bpo-stocks/
▶ 第4弾 SIer・システム開発業界
https://maropy-kabu.com/ai-profit-sier-system-development/
そして第5弾。
今回調べるのは、
📣 広告・マーケティング業界
です。
この業界、AIとの相性がものすごくいい。
広告会社ではこれまで、
企画 → コピー → 画像 → 動画 → 入稿 → 運用 → 分析 → レポート
という大量の人的作業が発生していました。
ところが今、この工程のかなりの部分にAIが入り始めています。
そして調べてみると、
「AIを導入しました」
という段階をすでに超えて、制作量や作業時間が実際に変わっている会社が出てきました。
その代表例が、
サイバーエージェントです。
🚨 制作量15倍。最大70倍。
まず、とんでもない数字から。
サイバーエージェントはAI活用によって、広告クリエイティブ制作におけるトップクリエイターの平均制作量が15倍になったと公表しています。
さらに最も多く制作したクリエイターでは、
最大70倍。
広告運用でも、自社開発AIを活用することで、
レポート作成
2日 → 2分
まで短縮した事例があります。 (統合報告レポート|株式会社サイバーエージェント)
🌸まろぴー
「15%じゃなくて15倍……? 広告業界、AIの影響デカすぎない?😳」
もちろん「制作量15倍=利益15倍」ではありません。
でも、人が大量の時間を使っていた作業がAIに置き換わり始めていることはかなり重要です。
🍨 AI SCREAMはすでに160万点規模へ
さらに面白いのが、サイバーエージェントの生成AIプラットフォーム、
「AI SCREAM」
です。
2026年2月末時点では累計生成数120万点を突破。
その後さらに利用が進み、2026年7月公表時点では累計約160万点まで拡大しています。
AIクリエイティブBPO事業では、この基盤を使うことで、
制作時間を約30%削減。
しかも2026年8月からは、社内利用だけでなく企業向け提供も開始しました。 (サイバーエージェント)
ここ、めちゃくちゃ重要です。
💰「AIで安く作る」だけじゃない
AIで制作時間を30%削減できる。
これだけなら、
人件費削減 → 利益率改善
という話です。
でもサイバーエージェントはその先に進んでいます。
自社で使っていたAIを、
外部企業にも売り始めた。
つまり、
① AIで自社の制作コストを下げる
そして、
② そのAI基盤・ノウハウを商品として販売する
という二段構えです。 (統合報告レポート|株式会社サイバーエージェント)
これ、第3弾のコールセンターや第4弾のSIerでも出てきたパターン。
🌸まろぴー
「AIを使って節約するだけじゃなくて、“AIで稼ぐ側”にも回ってる!」
この差はかなり大きいと思っています。
🤖 広告会社の仕事はどこまでAI化できる?
従来の広告制作を単純化すると、
人間が企画
↓
人間がコピーを書く
↓
人間が画像を作る
↓
人間が動画を作る
↓
人間が広告を運用
↓
人間がデータを分析
↓
人間がレポート作成
でした。
ところがAI時代には、
企画 → 🤖+👩
コピー → 🤖
画像 → 🤖
動画 → 🤖
広告運用 → 🤖
分析 → 🤖
レポート → 🤖
最終判断 → 👩
こんな構造になっていく可能性があります。
しかも生成AIは24時間働く。
何十種類もの広告案を一気に生成して、
どの広告がクリックされるか
までデータで検証できる。
広告業界はAIの恩恵を受けやすい業界のひとつと言えそうです。
📊 でも「制作量15倍=利益15倍」ではない
ここからが投資家として重要なところ。
AIで広告制作が爆速になったとしても、
その効果がすべて広告会社の利益になるとは限りません。
例えば従来、
広告制作100万円
だった仕事が、
AIによって30万円で作れるようになったとします。
広告主からすれば当然、
「安く作れるなら料金も安くなるよね?」
となります。
つまり、
AIによるコスト削減分を誰が取るのか?
が重要になります。
広告会社なのか。
広告主なのか。
あるいは両方なのか。
🔥 だからサイバーエージェントが面白い
ここでサイバーエージェントの強みになりそうなのが、
「たくさん作れること」だけではない
という点。
広告で本当に重要なのは、
「売れる広告を作れるか」
です。
サイバーエージェントは長年の広告運用から得た成果データと独自AIを組み合わせ、大量のクリエイティブ生成と広告効果向上を狙っています。
会社側も、生成AIによって制作そのもののハードルが下がった一方、重要なのは広告効果の良いものを作ることだと説明しています。 (統合報告レポート|株式会社サイバーエージェント)
ここはかなり重要。
画像を作るだけなら、誰でもAIを使える。
でも、
どんな画像なら売れるのか
というデータを持っている会社には別の価値があります。
🏢 電通も「AI実装フェーズ」へ
もちろん大手広告会社も動いています。
電通グループは2026年5月、
「AI For Growth 3.0」
を発表。
AIを単なる実験や一部業務で使う段階から、企業のマーケティング業務そのものへ組み込む段階へ進めています。
対象になるのは、
調査
戦略立案
企画
実行
改善
まで。
さらに国内グループでは約1,000人の専門人材を擁するAIセンターを構築しています。 (電通)
つまり電通も、
「広告をAIで作る」
だけではなく、
マーケティング全体をAI化する
方向です。
🌱 博報堂DYでは「4,000時間削減」の事例も
そして博報堂DYグループ。
ここにも面白い数字がありました。
同社の「STRATEGY BLOOM CONCEPT」では、プランナーのコンセプト立案にかかっていた時間を、
約4,000時間削減。
AIを単純な広告生成ではなく、企画・戦略立案まで広げています。 (博報堂DYホールディングス)
さらにBLOOMと連携して、AIが作ったターゲット像について市場性を事前シミュレーションする「市場効果予測」も提供しています。 (博報堂DYホールディングス)
つまり博報堂DYも、
クリエイティブ制作
↓
戦略立案
↓
効果予測
へとAIの利用範囲を広げています。
⚠️ でも博報堂DYが指摘した「AIの弱点」が面白い
AIを使えば広告を大量に作れる。
ところが、ここに問題があります。
「みんな似た広告になる」
可能性です。
博報堂DY側も、AI活用が進む中で**「同質化」**を課題として挙げています。
AIの精度が上がるほど、多くの人が似た答えへ到達してしまう。
しかし広告は、
他社との違いを作る仕事
でもあります。 (博報堂DYホールディングス)
🌸まろぴー
「AIが賢くなりすぎた結果、広告が全部“正解っぽい広告”になったら逆に目立たない……!」
これ、かなり面白い問題です。
📊 広告大手3社を整理
| 企業 | AI活用 | 公表された変化 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| サイバーエージェント | 広告制作・運用・分析 | 制作量平均15倍、最大70倍。レポート2日→2分 | AIによる収益力改善+外販 |
| 電通グループ | マーケティング全工程 | AI For Growth 3.0 | 約1,000人のAI専門人材と顧客へのAI実装 |
| 博報堂DY | 戦略・企画・効果予測 | コンセプト立案約4,000時間削減 | AI+人間の創造性 |
※各社で対象業務や測定方法が異なるため、数値を単純比較するものではありません。 (統合報告レポート|株式会社サイバーエージェント)
🚨 AIは広告代理店にとって「敵」にもなる
ここまでなら、
「広告会社はAIの恩恵すごいじゃん!」
となります。
でも、逆方向も考えないといけません。
例えば企業側のマーケティング担当者が、
ChatGPTなどでコピーを作り、
生成AIで画像を作り、
AI動画を作り、
AIで広告運用までできるようになったらどうなるでしょう。
これまで広告代理店へ発注していた仕事を、
広告主が自分でできる。
可能性があります。
つまり広告業界は、
AIによる生産性向上の恩恵を受ける業界
であると同時に、
AIによって仕事を奪われる可能性がある業界
でもあります。
💡 生き残るのは「広告を作る会社」じゃない?
AI時代に価値が下がりやすいのは、
「バナーを作ります」
「コピーを書きます」
だけの仕事かもしれません。
逆に価値が残りやすいのは、
広告データを持っている
AIで大量にテストできる
効果を予測できる
広告主の事業そのものを理解できる
AI導入そのものを支援できる
会社。
つまり広告会社の競争力が、
「人間の制作人数」
から、
「データ × AI × マーケティング能力」
へ移る可能性があります。
🔍 決算で何を見ればいい?
このテーマを追うなら、今後かなり重要になるのがここ。
① 広告事業の利益率
AI導入後、本当に利益率が上がっているか。
② 1人あたり売上・利益
従業員数を増やさなくても成長できているか。
③ 制作時間
30%削減が40%、50%へ広がるのか。
④ AIサービスの外販売上
AIをコスト削減だけでなく、新しい売上へ変えられているか。
⑤ 広告効果
大量生成しても広告効果が悪ければ意味がありません。
⑥ 人件費と外注費
AI導入によってコスト構造そのものが変わっているか。
特に、
「売上成長率 > 人員増加率」
になってくる会社は面白い。
AIによるレバレッジが決算書へ表れ始めている可能性があるからです。
🌸 まろぴーが一番気になるのはサイバーエージェント
今回の3社を調べていて、サイバーエージェントが面白かった理由は単純です。
数字がすでに出ている。
制作量平均15倍。
最大70倍。
レポート2日→2分。
AI SCREAMによる制作時間約30%削減。
そしてAI SCREAMそのものを企業向けに提供開始。 (統合報告レポート|株式会社サイバーエージェント)
ただし、
「生産性が上がった」と「利益が増えた」は別物。
ここは切り分けて考えたい。
次に確認したいのは、
この圧倒的な生産性向上が、広告事業の利益率や1人あたり利益にどこまで表れてくるか
です。
ここまで確認できて初めて、
「AIが決算書を変えた」
と言えると思っています。
🌸 まろぴーまとめ|広告業界はAIの影響がかなり早い
第5弾を調べて感じたのは、
広告業界はこれまで見てきた業界の中でも、
AIの効果が数字として見えやすい。
ということ。
サイバーエージェントでは制作量やレポート作成時間、制作時間。
博報堂DYでは企画時間。
電通ではマーケティングプロセス全体へのAI実装。
すでに、
「AIを試してみました」
という段階ではありません。
でも投資家として本当に見たいのは、その先。
AIで作業時間が減った。
ではなく、
AIで利益が増えた。
ここまで確認したい。
そして今回も、シリーズ共通の答えに近づいてきました。
AIを導入している会社を探すだけでは足りない。
AIで、
コストを下げる。
生産性を上げる。
売上を伸ばす。
そしてAIそのものを商品として売る。
そこまでできる会社が、
「AIで利益が変わる会社」
なのかもしれません。
広告会社の決算書にAIの効果がどこまで現れるのか。
まろぴー、引き続き追いかけます🌸📣🤖
※本記事は2026年9月21日時点の公開情報をもとに作成しています。各社が公表する生産性向上・時間削減等の数値は対象業務や測定条件が異なり、単純比較できるものではありません。また、AIによる生産性向上がそのまま利益増加につながるとは限りません。本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。



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