ネクストキオクシアを探せ!まろぴーのテンバガー発掘プロジェクト【時価総額100億以下編】

投資コラム

時価総額301億〜1,000億円、101億〜300億円と調べてきたこの企画。第3弾はいよいよ、時価総額100億円以下です🔎

ここまで小さくなると、「時価総額30億円なら、300億円になれば10倍!」と想像が膨らむよね。でも、会社が小さいぶん、ひとつの大型案件や顧客の動向で業績が大きく変わることもあります。

今回もテーマだけでは選ばず、過去の売上・営業利益、事業の広がり、現在の株価評価を確認。最後に、上位3社が2029年に時価総額10倍となるための必要PERまで計算します。

まろぴー🌸「100億円以下は夢も大きいけど、数字の確認はこれまで以上に大事だね!」

※時価総額・予想PER・PBRは2026年9月18日の東証終値時点。決算期は会社ごとに異なります。

まずは広く探して、7社に絞ったよ

AI、セキュリティ、クラウド、半導体関連などから、時価総額100億円以下の企業を確認しました。検討したのは、セカンドサイトアナリティカ、セキュア、ブロードバンドセキュリティ、プロディライト、サインド、ロジザード、シキノハイテック、BeeX、ピアズ、エコモット、リバーエレテック、フィーチャ、プライム・ストラテジーなど計24社。

その中から、記事で詳しく追いたい7社がこちらです。

企業名・コード時価総額予想PERPBR主な事業
セカンドサイトアナリティカ(5028)約30.4億円約20.5倍約2.8倍AI・データ分析、審査支援
セキュア(4264)約87.2億円約20.4倍約2.2倍顔認証・入退室管理
ブロードバンドセキュリティ(4398)約61.6億円約12.5倍約2.4倍サイバーセキュリティ
プロディライト(5580)約26.5億円約16.5倍約2.7倍クラウド電話サービス
サインド(4256)約68.7億円約36.6倍約2.0倍理美容店向け予約管理
ロジザード(4391)約37.1億円約12.7倍約1.5倍物流・在庫管理クラウド
シキノハイテック(6614)約38.2億円約46.3倍約1.7倍半導体設計・画像処理技術

株価指標の出典:各銘柄の株価・参考指標(表の数値は2026年9月18日時点。ほかの銘柄も同日の各銘柄ページで確認)。

まろぴー🌸「今回は時価総額30億円台も入ってきた! でも、小さいという理由だけで上位にはしないよ」

過去3期の売上と営業利益を並べてみる

単位は億円。各社の直近3期の実績です。

企業3期前 売上/営業利益2期前 売上/営業利益直近期 売上/営業利益
セカンドサイトアナリティカ6.8/0.411.4/1.614.4/1.7
セキュア51.9/1.962.5/3.168.4/3.3
ブロードバンドセキュリティ64.6/6.961.0/2.667.8/5.1
プロディライト20.1/1.322.0/1.928.4/1.8
サインド19.5/1.622.4/2.425.4/3.3
ロジザード19.8/3.521.8/4.124.4/4.1
シキノハイテック70.9/6.165.2/0.664.9/▲1.7

出典:各社公表値を掲載した業績データ。決算月や単独・連結の扱いは各社で異なります。セカンドサイトアナリティカは途中で連結決算へ移行しているため、3期を同条件の成長率として単純比較できません。 最新期の数値は各社の決算短信とも照合しました。

数字から見ると、セカンドサイトアナリティカとサインドは売上・利益とも拡大。セキュアも増収基調で、会社は今期の大幅増益を予想しています。

一方、シキノハイテックは直近期が営業赤字。半導体という言葉だけで「成長株」と呼ぶには、業績回復の確認が必要です。

7社の「伸びる条件」と「壁」は?

企業成長余地を考えるポイント最大の壁
セカンドサイトアナリティカAI審査・データ分析を、複数の顧客へ広げられるか案件の継続性と利益規模
セキュア顔認証や入退室管理の導入を増やせるか機器導入・買収に伴う費用
ブロードバンドセキュリティ監視・対応サービスの拡大を利益につなげられるか人材確保と競争
プロディライトクラウド電話の契約数と利用単価を伸ばせるか足元の利益進捗
サインド理美容店向けサービスの契約店舗と単価を伸ばせるか国内市場の広がりと販促費
ロジザード物流現場のクラウド化を取り込めるか現在の成長ペース
シキノハイテック画像処理・半導体関連の受注が回復するか赤字からの立て直し

この7社を、今回の5つの視点で比べるとこうなります。

企業成長性市場の大きさ競争優位性業績の変化時価総額からの余地
セカンドサイトアナリティカ◎○○◎◎
セキュア◎◎○◎○
ブロードバンドセキュリティ○◎○◎○
プロディライト○○○△◎
サインド○○○○○
ロジザード○○○○○
シキノハイテック△◎○△◎

※評価はまろぴーの比較用の見立て。◎や○は株価上昇を予測するものではありません。

まろぴーが詳しく追いたい3社を発表!

1位:セカンドサイトアナリティカ(5028)

約30億円の時価総額から、AI事業の利益をどこまで大きくできるか。

直近の2025年12月期は売上約14.4億円、営業利益約1.7億円。会社が示す2026年12月期予想は売上19億円、営業利益2億円です。2026年12月期中間決算短信

注目材料は、AIを使った審査など、顧客の業務に組み込まれるサービス。JCBとの共同事業契約や、エクシオグループとの共同特許の開示もあります。ただし、提携や特許をそのまま将来の売上として数えることはできません。

小さな企業価値から利益を伸ばせる可能性が、1位とした理由。一方で現在の利益はまだ2億円規模です。案件が増えても利益が比例して増えるかは、今後の決算で確かめたいところ。

2位:セキュア(4264)

顔認証を、導入実績から利益成長へつなげられるか。

2025年12月期は売上約68.4億円、営業利益約3.3億円。会社の2026年12月期予想は売上約82.1億円、営業利益6.2億円。2026年上期は売上41.1億円、営業利益約2.3億円で、前年同期から増収増益でした。2026年12月期中間決算短信

会社は顔認証の累計導入件数が1万3,000件を突破したと発表しています。導入先が増え、関連サービスも継続して利用されれば、利益拡大の余地があります。

気になるのは、事業拡大や買収にかかる費用と、株式報酬による将来の希薄化。導入件数の伸びと、1株当たりの利益の伸びをセットで見たい銘柄です。

3位:ブロードバンドセキュリティ(4398)

サイバーセキュリティ需要の拡大を、利益回復で示し始めた1社。

2026年6月期は売上約67.8億円、営業利益約5.1億円。前期の営業利益約2.6億円から回復しました。会社の2027年6月期予想は売上76億円、営業利益7.5億円です。2026年6月期決算短信

監視・検知・対応を担うサービス「G-MDR」では、四国銀行での採用も公表しています。さらに、系統用蓄電所向けのセキュリティ診断など、調べたい展開も出てきました。

予想PER約12.5倍は今回の上位3社では最も低め。ただし、過去3期の営業利益には振れがあります。今期の回復を一過性で終わらせず、継続的な利益成長に変えられるかがポイントです。

まろぴー🌸「3社とも面白い! でも、ここからが本番。今の時価総額が10倍になる利益って、どれくらい必要なの?」

2029年までの売上・営業利益を試算してみる

以下は、各社の会社予想を起点にしたまろぴー独自の成長シナリオです。会社が発表した中期目標ではありません。単位は億円で、各欄は売上/営業利益です。

企業起点となる会社予想翌期の試算その翌期の試算2029年の試算
セカンドサイトアナリティカ2026年12月期 19/22027年 26/3.22028年 35/4.82029年 47/7
セキュア2026年12月期 82.1/6.22027年 108/92028年 139/132029年 180/19
ブロードバンドセキュリティ2027年6月期 76/7.52028年 88/10—2029年 103/14

この伸び方には、それぞれ壁があります。

セカンドサイトアナリティカは、AI案件を増やすだけでなく、同じ技術を複数の顧客へ展開して利益率を上げること。セキュアは導入件数が増えるほど、設置・保守などの負担も増える可能性があります。ブロードバンドセキュリティは、サービスを広げるための専門人材の確保と育成が欠かせません。

「3年で10倍」には、2029年にPER何倍が必要?

最後は株価から逆算します。PERに使うのは営業利益ではなく純利益なので、比較のために「2029年の純利益=上の営業利益試算の70%」と仮置きしました。

企業現在の時価総額10倍の時価総額2029年の営業利益試算仮置き純利益10倍に必要なPER
セカンドサイトアナリティカ約30.4億円約304億円7億円4.9億円約62倍
セキュア約87.2億円約872億円19億円13.3億円約66倍
ブロードバンドセキュリティ約61.6億円約616億円14億円9.8億円約63倍

※「現在の時価総額×10÷仮置き純利益」で計算。税金などを一律に置いた簡易試算で、増資や株式報酬による1株当たり利益への影響は織り込んでいません。

前回の300億円以下編より必要PERは下がったものの、3社とも約60倍台。 想定した利益を達成するだけでは足りず、2029年にも高い成長期待を保つ必要があります。

もし2029年にPER30倍で評価されるなら、10倍達成に必要な純利益は、セカンドサイトアナリティカが約10.1億円、セキュアが約29.1億円、ブロードバンドセキュリティが約20.5億円。上の仮置き純利益を大きく上回ります。

まろぴー🌸「時価総額100億円以下でも、3年10倍は簡単じゃない。だからこそ、予想を超える利益成長が起こる条件を探したいね」

まろぴーの結論

今回の7社から、3年で企業価値が大きく変わる条件を調べ続けたい順に、セカンドサイトアナリティカ、セキュア、ブロードバンドセキュリティを選びました。

ただ、2029年の試算からは、この3社がテンバガーになると断定できません。次の決算で注目したいのは、売上の数字だけではなく、顧客や契約の増加が継続的な利益と1株当たりの利益につながっているか。

小さな会社の成長を、まろぴーと一緒に決算ごとに追いかけていこう🔎

規模が違うと「10倍への壁」もどう変わる? 時価総額300億以下編と時価総額1,000億以下編も、ぜひ見比べてみてね🌸

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