こんにちは、まろぴーです🌸
ここ数日、日本のサイバーセキュリティ関連株が強い動きを見せています。
そのきっかけのひとつとして注目されているのが、NVIDIAのジェンスン・ファンCEOの発言です。
ファンCEOは2026年9月10日、ゴールドマン・サックスの技術カンファレンスで、
「サイバーセキュリティは、AIの次の主要な用途になる可能性が高い」
との見方を示しました。
AIがプログラムを作る速度を上げれば、ソフトウェア開発は一気に加速します。
しかし同時に、脆弱性が生まれる速度や、攻撃側がサイバー攻撃を仕掛ける速度も上がります。
人間だけで守るのが難しくなれば、防御側にもAIが必要になる。
つまり、AIはサイバー攻撃のリスクを高める一方で、AIを使ったセキュリティ市場も拡大させるという考え方です。
この発言をきっかけに、米国市場ではサイバーセキュリティ関連株へ一気に資金が向かいました。
米国のサイバーセキュリティ株が全面高
9月14日の米国市場では、主要なサイバーセキュリティ株が大幅に上昇しました。
| 銘柄 | ティッカー | 騰落率 |
|---|---|---|
| Zscaler | ZS | +16.5% |
| CrowdStrike | CRWD | +13.9% |
| Palo Alto Networks | PANW | +13.1% |
| Okta | OKTA | +12.0% |
| Fortinet | FTNT | +9.0% |
| Cloudflare | NET | +7.8% |
1社だけに個別材料が出て上昇したのではありません。
ネットワーク、クラウド、ID認証、エンドポイント防御など、異なる分野のセキュリティ企業がそろって買われています。
これは個別株物色というより、サイバーセキュリティというセクター全体への資金移動と見ることができます。
特にZscaler、CrowdStrike、Palo Alto Networksの上昇率は10%を大きく超えました。
米国市場では「AIに仕事を奪われるソフトウェア企業」から、「AI時代に必要性が高まるソフトウェア企業」へ、評価を見直す動きが起きた可能性があります。
NVIDIAとCrowdStrikeの連携も追い風
ファンCEOの発言は、単なる将来予測だけではありません。
NVIDIAとCrowdStrikeは、サイバーセキュリティ向けAIモデルの開発で連携しています。
ファンCEOはサイバーセキュリティについて「転換点にいる」と述べ、CrowdStrikeをNVIDIAの重要なセキュリティパートナーとして挙げました。
NVIDIAにとっても、サイバーセキュリティ市場の拡大には大きな意味があります。
AIを使って常時ネットワークを監視し、大量のデータから攻撃の兆候を探すには、高い計算能力が必要です。
サイバーセキュリティがAIの主要用途になれば、新たなGPU需要にもつながります。
ファンCEOの発言は、
「次に上がりそうな株のテーマを予想した」
というより、
NVIDIA自身が次のAI需要としてサイバーセキュリティ市場を取りにいく
というメッセージに近いのかもしれません。
参考:NVIDIAとCrowdStrikeのAIセキュリティ連携(NVIDIA公式)
日本市場で最も強いのはFFRIセキュリティ
この流れを受け、日本市場でも関連銘柄が買われています。
なかでも、値動きが特に強いのが**FFRIセキュリティ(3692)**です。
FFRIセキュリティは9月14日に、
6,950円、前日比+620円(+9.8%)
まで上昇。
さらに9月15日前場には、
7,390円、前日比+440円(+6.33%)
まで上昇しました。
9月10日から15日にかけて、株価は6,000円台から7,000円台へ水準を切り上げています。
一日だけ急騰して終わったのではなく、連日で資金が入っている点が重要です。
FFRIセキュリティは、国産のサイバーセキュリティ技術を研究・開発する企業です。
マルウェア対策だけでなく、脆弱性診断、攻撃手法の研究、インシデント対応などを手掛けています。
また、純国産技術を強みとしており、経済安全保障や能動的サイバー防御との関連性が高い銘柄です。
今回の相場では、
- ファンCEOが示したAI×セキュリティ
- 日本政府による能動的サイバー防御
- 国産セキュリティ技術への期待
この3つが重なり、FFRIセキュリティへ資金が集中したと考えられます。
現時点の日本株では、FFRIセキュリティがテーマの中心銘柄といえそうです。
トレンドマイクロも安値から回復
大型株では、**トレンドマイクロ(4704)**にも資金が向かっています。
同社の株価は9月8日の5,798円から、9月15日前場には6,244円まで回復しました。
単純計算で約7.7%の上昇です。
トレンドマイクロは個人向けウイルス対策ソフトだけでなく、企業向けのクラウドセキュリティや、サイバー攻撃を横断的に監視する「Vision One」を展開しています。
FFRIセキュリティほど急激な値上がりではありませんが、時価総額と流動性のある大型セキュリティ株として買われていることが確認できます。
ただし、2026年上期は売上高が前年同期比11%増となった一方、AI開発やクラウド関連費用の増加が利益を圧迫しました。
テーマ性は強いものの、株価が上昇を続けるには、先行投資が将来の利益成長へつながることを示す必要があります。
「セキュリティ関連」でも値動きには差がある
注意したいのは、サイバーセキュリティ関連と呼ばれる銘柄が、すべて同じ強さで上昇しているわけではないことです。
日本には、次のような関連企業があります。
- FFRIセキュリティ
- トレンドマイクロ
- サイバーセキュリティクラウド
- グローバルセキュリティエキスパート
- HENNGE
- ソリトンシステムズ
- ラック
- セグエグループ
- 網屋
一方、TISやNEC、富士通などもセキュリティ事業を持っていますが、会社全体に占める事業領域が広く、純粋なセキュリティ専業株とは値動きが異なります。
「サイバーセキュリティが次のテーマになるなら、結局どの銘柄が本命なの?」という人向けに、セキュリティ純度の高い6社を比較しました。
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テーマ相場の強さを判断するときは、「関連事業を持っているか」だけでなく、
- 実際に株価が上昇しているか
- 出来高が増えているか
- サイバーセキュリティの売上比率が高いか
- 業績成長につながっているか
を分けて確認する必要があります。
持っている銘柄を本命にするのではなく、市場が実際にどの銘柄を主役として選んでいるかを見ることが大切です。
なぜAIが進化するとセキュリティ需要が増えるのか
AIの進化は、防御側だけでなく攻撃側にも大きな力を与えます。
AIを使えば、
- 不正プログラムの作成
- 脆弱性の探索
- フィッシングメールの大量生成
- なりすまし
- 攻撃手法の自動変更
などを、従来より速い速度で実行できる可能性があります。
人間が発見してから対策する方法だけでは、攻撃速度に追いつけません。
そのため、AIがネットワークや端末を常時監視し、異常を自動検知して対応する仕組みが必要になります。
これは半導体とサイバーセキュリティが対立するという話ではありません。
半導体がAIを動かし、そのAIがセキュリティの攻撃と防御の両方に使われる。
サイバーセキュリティは「半導体の次」というより、AI・半導体市場の拡大から生まれる次の巨大な応用分野と考えた方が自然です。
サイバーセキュリティ株は新トレンドに入ったのか
現時点では、少なくとも短期的なセクター物色は始まったと考えられます。
その根拠は次の3点です。
① 米国でセクター全体が上昇した
CrowdStrikeだけでなく、Zscaler、Palo Alto Networks、Okta、Fortinet、Cloudflareまで幅広く上昇しました。
これは個別材料ではなく、テーマ全体の評価が変わった可能性を示します。
② 日本でも数日にわたって上昇が続いている
FFRIセキュリティは9月14日に約10%上昇し、翌15日も続伸しました。
一日だけの急騰ではなく、資金流入が継続しています。
③ AIとの関係が市場に認識され始めた
これまでサイバーセキュリティは、防衛やシステム障害が起きたときに買われるテーマという印象がありました。
今回のファンCEO発言によって、AI時代の成長市場として評価され始めた可能性があります。
ただし、米国株の一日で10~16%という上昇は非常に急です。
日本株でもFFRIセキュリティの株価は短期間で大きく上昇しており、高値を追いかける場合は急反落にも注意が必要です。
本格的なトレンドかを確認するには、
- 上昇翌日以降も出来高を維持できるか
- 押し目で買いが入るか
- FFRI以外の日本株にも物色が広がるか
- 次の決算で受注や売上の増加が確認できるか
を見る必要があります。
まろぴーのまとめ🌸
NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは、サイバーセキュリティをAIの次の主要用途として挙げました。
その後の米国市場では、Zscalerが約16.5%、CrowdStrikeが約13.9%、Palo Alto Networksが約13.1%上昇。
日本市場でもFFRIセキュリティが連日上昇し、トレンドマイクロも直近安値から回復しています。
今のところ確認できるのは、
「サイバーセキュリティが将来有望だから買われている」だけではなく、実際に日米で関連株へ資金が動き始めている
ということです。
一方で、短期間の上昇率はかなり大きくなっています。
ここから本当の中期トレンドへ育つのか、それとも短期資金が抜けて終わるのか。
次に見るべきなのは、テーマ名ではなく、各銘柄の出来高と業績です🔐
まろぴーも「持っているから強気」ではなく、市場が実際に選んでいる銘柄を追いかけていきます🌸
※株価と騰落率は2026年9月15日時点で確認できた情報をもとに掲載しています。この記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。



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